銀華編 ウルトラクルセイダーファイト 中編
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? 我々はBURK隊員として、命令を遵守しなければならない立場なんだぞ! 迷うことはない、全員即刻つまみ出してやれッ!」
「りょ、了解ッ! うおぉおおッ!」
だが、自分達はあくまでBURK日本支部の隊員。ならば、最上位の存在である日本政府の命令には服従せねばならない。
葛藤の果てにその結論に至った隊長格の男は、怒号を飛ばして部下達に「排除」を命じてしまう。彼に命じられるまま、士道達を基地から追い出そうとする部下達は、その表情に迷いの色を残していた。
「仲間殺し」を忌避するあまり、光線銃を抜こうともしない。その程度の覚悟しか持ち合わせていない連中に、元調査隊メンバーのフィジカルエリート達が押し負ける道理などない。仲間の犠牲と引き換えに得る勝利など、誰一人として望んではいないのだから。
「へへっ、後に退けなくなったからって実力行使かぁ? 上等だぜ、政府の犬っころ共がよぉッ!」
「……駒門隊員のことは、嵐真君とリーゼロッテ達がきっとなんとかしてくれる! 行くぞ皆ッ!」
「いちいち仕切るな、鬱陶しいぞ」
好戦的な笑みを浮かべて拳を鳴らす荒島が真っ先に飛び掛かる中、士道と鶴千も仲間達を率いて走り出して行く。かくして地下の格納庫を舞台に、シルバーシャーク砲を巡る隊員同士の大乱闘が繰り広げられたのだった――。
◇
――そして。そんな男達の戦いを、遥か遠くの宇宙から静かに見守っている者達が居た。
半年前、ホピス星で士道達と共にキングジョーと戦っていた、12人のウルトラ戦士。彼らは今もこの世界の果てから、かつての戦友達の生き様を見つめていたのである。
ウルトラマンシュラ。
ウルトラマンメディス。
ウルトラマンミラリ。
ウルトラマンアトラス。
ウルトラマンヴェルゼ。
ウルトラマンリード。
ウルトラマンポーラ。
ウルトラマンヘリオス。
ウルトラマンアルミュール。
ウルトラマンブフ。
ギガロ。
そして――彼らを引き連れていた、ブルーマン。
彼ら12人は、地球と宇宙の両方で展開されている人間達の戦いを見つめ、安堵の表情を浮かべていた。
かくなる上は再び掟を破ってでも、自分達が動かねば――そう思っていた彼らは、人間達の底力に確かな「希望」を見出したのである。
世界の平和は、その世界に生きる者達の力で掴み取ってこそ価値がある。そのように語っていた宇宙警備隊隊長の言葉も、今なら理解出来る。
ウルトラマンカイナも、ウルトラアキレスも、彼らに続くことになる次代のウルトラマン達も、まだまだ戦士としては未熟。だが、だからこそ地球人達と共に成長し、新たな可能性を切り開いて行けるのだろう。
『……シュウワッチッ!』
ならば自分達はこ
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