銀華編 ウルトラクルセイダーファイト 前編
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溢れた表情を浮かべていた。
雄の情欲を煽る豊満な乳房と巨尻がぷるんと弾み、むちっとした肉感的な太腿をはじめとする瑞々しい柔肌が、芳醇な色香を放つ。ホピス星の戦いを経て、彼女達の肉体はより「成長」していたらしい。
駒門琴乃にも劣らぬ濃厚な色香の持ち主であり、BURK内外を問わず数多くの男達を、すれ違うだけで魅了して来た絶世の美女達。彼女達の柔肌から漂う蠱惑的なフェロモンは、暗く澱んでいた作戦司令室の空気を一変させていた。
「お前達、どうしてここへ……! というか、ここまで一体何しに来やがった!?」
「ふんっ、相変わらず頭の回転が鈍いゴリラですねぇ。……総理の決定に納得していないのは、あなただけではないってことですよ」
「……政府から直接命令を受けた部隊はすでに、シルバーシャーク砲の発射準備を始めている。予定通りに準備が完了し、砲撃が開始されるのは時間の問題だ。君達ならばその前に、あのシルバーブルーメを倒して駒門隊員を救出できるというのかね?」
「私達10人だけ……では無理でしょうねぇ。でも、黙ってられない人は他にもいるみたいですよぉ?」
「……!」
綾川司令官の言及に対し、小生意気な微笑を浮かべるリーゼロッテ。そんな彼女の背後に現れたのは――上半身に包帯を巻いたまま、ここに足を運んでいた暁嵐真だった。
全身傷だらけになりながらも、燦然と輝くその双眸は闘志に満ち溢れている。その手に握られたアキレスアイも、出番を待っているかのように煌々と輝いていた。
「弘原海隊長、俺も戦います……! 琴乃さんをこのまま見殺しになんて出来ないし、させるわけには行かないッ! この人達もそのために、世界各国の基地から駆け付けて来たんですッ!」
「……って、ウルトラアキレスご本人も言ってるみたいですよぉ? うだうだ迷ってる暇なんて、ありませんよねぇ?」
琴乃の窮地と日本政府の決定を聞き付け、世界各国の支部から急行して来た10人の女傑。そして、傷付いた身体を奮い立たせて再戦の意思を表明したウルトラアキレスこと、暁嵐真。
これだけの条件が揃った今ならば、可能かも知れない。琴乃の救出と、シルバーブルーメの打倒。その両立を実現出来る光明が、差し込んだのかも知れない。
「司令……!」
「……君達の信念、よく理解した。だが、私の権限でも発射そのものを止めることは出来ん。せいぜい、発射時刻を少し遅らせる程度が関の山だ。それで構わんか?」
「ふふんっ、上等ですよぉ綾川司令。その僅かな誤差で、この運命……変えて見せようじゃあないですかっ!」
やがて、そこに希望を見出した弘原海と綾川司令官が互いに頷き合い、リーゼロッテが高らかに声を上げた瞬間。駒門琴乃の救出を視野に入れた両面作戦が、幕を開けたのだった。
◇
生理的嫌
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