銀華編 ウルトラクルセイダーファイト 前編
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団が現れたのである。だが、弘原海の表情を染め上げたのは怒りではなく、驚きの感情であった。
かつてのBURK惑星調査隊に参加していた女性隊員にのみ支給されていた、赤いレオタード状の特殊戦闘服。鼠蹊部に深く食い込んでいるそのスーツを纏う美女達が、「久方振り」に弘原海の前に現れたのだ。
「久しいな、弘原海隊長。このような状況下で言うことではないかも知れんが……壮健なようで、実に何よりだ」
艶やかな黒髪を靡かせ、100cmもの爆乳をどたぷんっと弾ませている、ヴィルヘルミーナ・ユスティーナ・ヨハンナ・ルーデル。
「駒門隊員のピンチとあっては、私達だって黙ってはいられませんからねっ!」
「……あなたが黙ってたことなんかないでしょう、八木」
拳を握り締め、勝ち気な笑みを浮かべている八木夢乃と、そんな彼女を嗜めている望月珠子。
「多くの実戦経験を持つ熟練隊員の殉職は、残された隊員達の士気にも関わる。……怪獣災害の終わりが見えない今、彼女を捨て石にするという判断は合理性に欠けるわ」
「……要は駒門が心配だって言いたいんだろ? いちいち理屈っぽいんだよなぁ、アリアは」
「あなたが感覚に頼り過ぎなだけよ、クーカ」
アリア・リュージュの「分析」に苦言を呈する、ラウラ・"クーカ"・ソウザ・サントス。
「駒門隊員は私達の大切な仲間なんだから、見捨てるなんてあり得ないよっ!」
「……僕も同意見だ。パイロットが減ると、その分だけ僕達の仕事も増えてしまうからね」
「もーっ、だめだよ! こんな時まで意地悪言ったら!」
「ふふっ……これは失礼。だけど、死なれたら困るという気持ちは本物さ。……彼女は、これからのBURKに必要な存在なのだからね」
アルマ・フィオリーニに可愛らしく叱咤され、飄々とした微笑を浮かべている劉静。
「皆の言う通り、琴乃は大事な仲間だし……これからのBURKには絶対に絶対に、必要な人なんだよ! こんな形でお別れなんて、私は嫌だからねっ!」
「私も……彼女を見捨てることなんて、このまま指を咥えて見ているなんて……出来ませんっ!」
勢いよく声を上げるナターシャ・ジャハナムと肩を並べ、懸命に琴乃の助命を懇願するエリー・ナカヤマ。
「ふふ〜んっ……ほーら、私の元部下達もこう言ってるんですよぉ? いいんですかぁ〜? 本当にこのままでいいんですかぁあ〜?」
そして――くびれた腰に手を当て、102cmの爆尻をばるんっと揺らしているリーゼロッテ。
かつてBURKセイバー隊として、弘原海や琴乃と共にホピス星で戦っていた彼女達10名が、この作戦司令室に勢揃いしていたのである。リーゼロッテをはじめとする女傑達は皆、自信と決意に満ち
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