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ウルトラマンカイナ
外星編 ウルトラホピスファイト partFINAL
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胸に、生きるための戦いを遂行し続けていた。恐らくはその信念が、終戦の日まで彼らを導いていたのだろう。

 ――ウルトラアキレスが地球の守護を担っていた頃に起きた最後の戦闘で、負傷による「名誉除隊」を余儀なくされた八木夢乃と、身寄りがない彼女を介護するためにBURKを退いた望月珠子を除いて。
 全ての戦いを終えた彼らは今、怪獣災害によって破壊された各地の都市を巡り、復興に尽力している。

 ウルトラマンカイナの地球降着から始まった、6年間にも及ぶ長い戦争の日々は終わりを告げた。だが、地球の人々の笑顔と未来を守らねばならないBURKの戦いは、ここからが本番なのだ――。

 ◇

 ウルトラマンカイナを筆頭とする新生6兄弟と、テンペラー軍団の最終決戦。その死闘に終止符を打つ舞台となった東京の都心部では、多くのBURK隊員達による復興作業が進められている。
 長きに渡る戦乱の序章とも言える、恐竜戦車地球降下事件から6年。その歳月を経て、ようやく平和を掴み取った地球の未来は今、彼らの働きに委ねられているのだ。

「そろそろ休憩だ、皆! 水分と塩分の摂取を怠るなよッ!」
「このリーゼロッテ様の部下が熱中症だなんて、世に示しが付きませんからねーっ! 体調管理が万全でない者は、早退の刑に処しますっ! 不調の報告を怠った者は、救急搬送の刑ですよーっ!」

 その中には――ドイツ支部のリーゼロッテとヴィルヘルミーナを筆頭とする、元調査隊メンバー達の姿もあった。

 ウルトラマンとしての記憶を失ってからも、BURK隊員の責務を全うせんと戦い抜いて来た男達。BURKセイバーからBURKクルセイダーに乗り換えてからも、強かに生き延びて来た女傑達。
 かつてホピス星の戦いに参加していた彼らは今日も、炎天下の中で瓦礫の撤去作業を続けている。彼らの頭上を翔ぶ曲線形の制式戦闘機――BURKクルセイダーの編隊も、上空で定期パトロールに励んでいた。その光景と夏の青空を仰ぐ劉静とクーカは、共に微笑を浮かべている。

「……僕達が開発に関わったあのBURKクルセイダーが、今や世界中に配備され、この空を守っている。これまでの月日を思うと、感慨深いものがあるね」
「ま、そのBURKクルセイダーもそろそろ『型落ち』なんだけどな。琴乃から聞いた話だと、例の新型試作機のテスト……もう始まってるらしいぜ?」
「日本支部の『BURKビートル』にアメリカ支部の『BURKイーグル』、そして我が中国支部の『BURK爆龍(バオロン)』……か。まさかあの『お漏らしお嬢様達』が、最新鋭機のテストまで任されるようになるなんてね」

 アメリカ支部戦闘機隊隊長、アメリア。ロシア支部戦車隊隊長、イヴァンナ。中国支部爆撃機隊隊長、凛風。イギリス支部艦隊司令官、オリヴィア。フランス支部
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