暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンカイナ
外星編 ウルトラホピスファイト part8
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
をベースに量産された新型ミサイルには、さしものキングジョーもノーダメージとは行かないようだ。ウルトラマン達に拘束されたまま弾頭を浴び続けたキングジョーの全身からは、黒煙が立ち昇っている。

『やった……! 全弾命中ですよ、望月先輩っ! これならあのキングジョーもイチコロ……うひゃあっ!?』
『集中しなさい八木ッ! まだ戦闘は終わっていないわッ!』
『皆、無事か!? こんなところで堕とされるんじゃあないぞッ! 我々BURKセイバー隊は、全員で生きて地球に帰らねばならんのだッ!』

 だがキングジョーはまだ沈むことなく、四方八方に破壊光線を乱射していた。乱れ飛ぶ金色の熱線が、10機のBURKセイバーに容赦なく襲い掛かる。

 八木が搭乗するBURKセイバーの片翼を、その熱線が僅かに掠めて行く。望月とヴィルヘルミーナの乗機は、間一髪その閃光を回避していた。急激な旋回によってコクピットが大きく揺さぶられ、彼女達の乳房がどたぷんっと躍動する。
 彼女達の白く豊満な肉体は冷や汗でじっとりと濡れそぼり、コクピット内を芳醇な香りで満たしていた。一方、他の機体も乱れ飛ぶ破壊光線の回避に徹している。

『ハッ、そんな甘い狙いで俺を墜とせると? 舐められたもんだぜッ!』
『クーカ、油断しないで! この不規則な光線の連射……私達のデータには無いわッ!』
『足りないデータは「勘」で補って来たのが俺達だろうが! 今さらそれくらいが何だってんだよッ!』

 クーカとアリアの機体はパイロットの身体が小柄な分、追加の演算装置が増設されており、戦闘中での情報分析能力が他の機体よりも高くなっている。10機のBURKセイバーが寸分の狂いもなく急降下爆撃に成功したのも、彼女達の機体に搭載された演算装置の補助があってこその成果だったのである。
 そのアドバンテージと長年の操縦技術を活かした高機動で、彼女達は破壊光線を難なくかわし続けていた。

『……! アルマ、その角度で飛んではいけないッ!』
『えッ!?』

 だが、全てのパイロットが彼女達ほどの練度に達しているわけではない。直撃コースに入りかけていたアルマ機を庇うように飛び込んで来た劉静機が、片翼を消し飛ばされてしまったのである。

『うあぁああ……ッ!』
『劉静ッ! 隊長、劉静機が被弾ッ!』
『何ですって!? アルマ、劉静機の状況は!?』

 男性的でありつつも、どこか扇情的でもある劉静の悲鳴が全機の通信機に入って来る。だが、焦燥を隠し切れないリーゼロッテの問い掛けにアルマが応えるよりも早く、劉静機は片翼を失いながらも辛うじて体勢を持ち直していた。

『リ、劉静……!』
『……片翼は失いましたが、まだ飛べますよ隊長。アルマ、君こそ無事だったかい?』
『わ、私は全然平気だよっ! それより
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ