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ウルトラマンカイナ
外星編 ウルトラホピスファイト part7
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……待ってあげてもいいけど、私が後ろから追う側に回ったらどうなるか……知ってるわよね? またお尻を引っ叩いて欲しいのかしら?」
「ひぃっ! お、鬼ぃ……!」

 先輩である望月珠子(もちづきたまこ)隊員の後を追う八木夢乃(やぎゆめの)隊員は、早くも息を荒げ始めていた。浅栗色のサイドテールと、85cmのバストを弾ませる彼女は、肉感的な太腿に汗を滲ませ懸命に地を蹴っている。
 だが、ショートボブの黒髪を弾ませて先を走っている望月は、ややぽっちゃりとした体型でありながら八木を大きく上回るペースで走り続けていた。90cmの巨乳と89cmの巨尻を揺らし、むっちりとした太腿を振る彼女の健脚は、甘いもの好き特有のぽっちゃり体型からは想像も付かない速さと持久力を発揮している。

「うぅ〜っ……望月先輩、いつも酷いですよぉ〜っ!」
「酷いと思うのなら、早く成長して私達を追い抜くことね。そうやって泣き言ばかり言ってるうちは、いつまでも変わらないわよ」

 対外的には穏やかで人当たりの良い女性として振る舞っている望月だが、同僚――特に後輩である八木に対しては、こうしてスパルタ気質な一面を覗かせているのだ。
 それも八木を死なせまいとする一種の善性によるものではあるのだが、だからこそなおタチが悪い、とも言えるのかも知れない。

「やれやれ、最近の若い奴らは元気で良いもんだなァ。俺達もあんな風にはしゃいでみるか? アリア」
「……もうそんな歳ではないでしょう、クーカ。あなたも、私も……」

 そんな彼女達よりも先を行っている、スペイン支部出身のラウラ・"クーカ"・ソウザ・サントス隊員。フランス支部出身のアリア・リュージュ隊員。彼女達は、その小柄な体躯ならではの身軽さを活かすかのように、軽やかに地を蹴っていた。
 138cmという低身長と、ボーイッシュなショートヘアの持ち主であるクーカ。145cm程度の短身と、知的な佇まいを併せ持つアリア。実は彼女達2人はこう見えて、31歳と27歳の年長者(ベテラン)なのである。

 10年以上の付き合いがある2人は、その幼い外見からは想像もつかない経験値と技術、そして知識を活かし、これまで何人もの後輩達を育て上げてきた名教官でもあった。その実績を買われて今回の調査任務に抜擢されたのだが、瑞々しい柔肌から爽やかな汗を散らして走る2人には、ある共通の悩みがあった。

「……俺達、いつ結婚出来るのかな」
「……私は嫌よ、生涯独り身なんて」

 10代前半の可憐な美少女……にしか見えないその外見が災いしているのか、一向に婚期が巡って来ないのである。
 特殊な嗜好を持った変質者などお呼びではない彼女達としては、真っ当な男性と結ばれたいという普遍的な願望があるのだが。そういった男性からは悉く避けられているとい
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