外星編 ウルトラホピスファイト part6
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ングジョーの上半身にしっかりと命中していた。
咄嗟に上体を捻り、内部機構が露出していない箇所で光輪を受け止めたキングジョーだったが、その刃を受けた外装は徐々に削れ始めている。このまま押し切れば、外装を切り裂いてそのまま真っ二つに出来る。
はず、だったのだが。
『シュアッ……!?』
回転中の光輪を掴んだキングジョーはなんと、刃に触れた掌から激しく火花を散らしながらも、無理矢理光輪を引き離してしまったのである。その力業に瞠目するリード目掛けて投げ返された光輪が、空を裂く。
咄嗟に屈んで光輪をかわしたリードだったが、それから間も無く凄まじい衝撃に襲われ、大きく転倒してしまうのだった。強引に引き剥がされたポーラの巨体を、そのまま投げ付けられてしまったのである。
『ヘァアァアッ!』
『ダアァアッ!』
自分の装甲を傷付けたリードにとどめを刺そうと、躙り寄るキングジョー。その進撃を止めるべく、ウルトラマンブフとギガロが同時にタックルを仕掛け、チョップとパンチの連打を見舞う。
インファイトを得意とするブフのパワーは、特に目を見張るものがあった。相撲さながらの踏み込みでキングジョーを押し出して行く彼の勢いは、この強大な宇宙ロボットの侵攻をも食い止めていたのである。
その隣で共に踏ん張っているギガロも、少しでもキングジョーを怯ませるべく、ウィークポイントとも言うべき内部機構の露出箇所をしきりに殴り付けていた。勝利のためならばどこまでも手段を選ばない、依代の精神性が作用した攻撃であった。
――そして。ブフとギガロによって進行を阻止されたキングジョーの背後には、蒼き超人ことブルーマンが大きな双眸を輝かせ、忍び寄っていた。
ブルーアックスと呼ばれる手斧と、ブルーハープンという銛を両手に持ち、背後を取るその姿は――ヒーローと形容するには、あまりにも殺気立っている。言うなれば、殺し屋のそれであった。
『ブルーファイッ!』
攻撃開始を宣言するその台詞を放った瞬間、ブルーマンの猛攻が始まる。手斧による容赦なき滅多斬りと、返しが付いた銛による刺突。その無慈悲な凶器攻撃に火花を散らしたキングジョーのボディが、大きくぐらついた。
この攻撃でついに、不沈艦の如きキングジョーの牙城が揺らいだのである。だが、それはこの宇宙ロボットが「本気」になった瞬間でもあった。
『ウグァァアッ!』
リミッターを全開放した、暴走状態に陥ったのか。これまで以上の凶暴性を剥き出しにして動き始めたキングジョーは、銛を突き刺されたままブフとギガロを腕力だけで投げ飛ばしてしまう。
そして、斬り掛かって来たブルーマンの手斧を、己の鉄拳で叩き折ってしまうのだった。その威力を目の当たりにしたブルーマンは素早く後方に転が
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