外星編 ウルトラホピスファイト part6
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さらに畳み掛けるまで。そう言わんばかりに、キングジョーの前方と後方から挟み撃ちにするかの如く――ウルトラマンヘリオスとウルトラマンアルミュールが突っ込んで来る。
アトラスとヴェルゼがキングジョーの両腕を渾身の力で引っ張り、無防備な体勢にした瞬間。赤の模様が入った右の拳と青の模様が入った左の拳を矢継ぎ早に振るい、ヘリオスは怒涛の乱打を打ち放っていた。
外側が青く、内側が赤色になっている下半身は、その反動に耐えようと大地を強く踏み締めている。左胸に付いている円形のカラータイマーも、煌々とした輝きを放っていた。
『ヘァアアッ! ダァアァアッ!』
『タァァーッ! イヤァアッ!』
クリスタル状のプロテクターをガントレットのように装着したヘリオスの拳が、僅かにキングジョーの装甲を抉る。後方からキングジョーを殴打しているアルミュールも、拳からエネルギー弾を放つ「アルミュール・クラッシュ」を、至近距離で連射していた。
間違いなく、効いてはいる。並の宇宙怪獣ならば、ここまでの攻撃でとうに沈んでいるところだ。
だが――それでも、この宇宙ロボットの牙城は揺らいでいない。本来のスペックがあまりにも常軌を逸しているが故に、すでに損耗している状態でありながら、ウルトラ戦士達との「勝負」が成立しているのだ。
(こいつ、一体どれほどまでッ……!?)
ウルトラ戦士達も依代の人間を蘇らせるためにかなりのエネルギーを失っており、決して本調子というわけではない。その点を差し引いたとしても、このキングジョーの硬度と耐久性はあまりにも桁違いであった。
拳から伝わる、その異様なまでの硬さに瞠目する日ノ出。たった一瞬のその隙が、キングジョーに反撃の好機を与えていた。
『ウアァアッ!』
僅かに乱打の勢いが弱まった瞬間、拳の隙間を縫うように振り抜かれたキングジョーの鉄腕が、4人のウルトラマンを容易く跳ね飛ばしてしまう。ヴェルゼ、アトラス、ヘリオス、アルミュールの巨体が宙を舞い、轟音と共に大地を揺るがしていた。
『シュワアァッ!』
『ヴァァッ!』
地を転がる彼らの真上をジャンプで飛び越しながら、ウルトラマンリードとウルトラマンポーラも、恐れることなくキングジョーに挑み掛かって行く。
だがやはり――リードの軽やかな飛び蹴りも、ポーラのフィジカル任せな乱打の嵐も、そのボディを打ち倒すまでには至らない。その手応えのなさを肌で察知したポーラは、素早く低姿勢からのタックルを敢行し、キングジョーの下半身を拘束した。
『……シュワッ!』
その隙に後方宙返りの要領で跳び、距離を取ったリードは八つ裂き光輪を放つ。光線技を苦手としつつも、八つ裂き光輪の精製と制御においては宇宙警備隊の中でも突出している彼の技は、キ
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