外星編 ウルトラホピスファイト part5
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はすでに、キングジョー以上に消耗しているのである。
だが、それでもウルトラ戦士達は、一歩も退くことなくキングジョーと相対している。「ウルトラマン」としての譲れない矜持が、彼らの両足を奮い立たせているのだ。
その巨大な勇姿を目の当たりにしたBURKの隊員達は皆、過去のデータに存在しないウルトラマン達の迫力に息を呑んでいた。
『隊長ッ、あのウルトラマン達……データにはありませんが、私達と一緒に戦ってくれるみたいですよ!?』
『これは頼りになりそうですねっ! 残った「奥の手」は1発限りだし、絶対に外せませんからっ……!』
『ふ……ふんっ! せっかくの手柄を横取りされるなんて、癪ですけど! どーしてもウルトラマン達が戦うつもりだっていうのなら! わざわざ邪魔する理由もないですし!? 特別に共闘させてあげなくもないですけどっ!』
BURKセイバー隊に属する美女達の多くは、加勢に駆け付けて来たウルトラマン達の姿に黄色い歓声を上げ、士気を高めていた。リーゼロッテも口先では文句を垂れつつ、頼もしい援軍が現れた安堵感に口元を綻ばせている。
一方。巨人達の勇姿を仰ぎながらも、光線銃による銃撃を続けている弘原海と琴乃は、顔を見合わせ――洞窟の方向へと振り返っている。士道達がまだ脱出して来ていないことに、2人は一抹の不安を覚えていた。
「くッ……あのウルトラマン達、洞窟の方向から飛んで来たような気がするが……あいつらは大丈夫なんだろうな!?」
「連絡が取れない以上、今はその可能性に賭けるしかありません……! 隊長、攻撃を続けましょうッ!」
それでも今は、彼らの捜索に注力出来る状況ではない。ならば迅速にキングジョーを撃破し、この一帯を制圧するしかない。
その決意を胸に引き金を引く弘原海と琴乃は、真相を知る由もなく、キングジョーへの攻撃に集中している。そんな彼らの様子を一瞥するウルトラマン達は、互いに頷き合いながらキングジョーに対して拳を構えていた。
『弘原海隊長、駒門隊員……! くそッ、こうなったらすぐにこいつを倒すしかないッ! 行くぞ皆ッ!』
『おうッ!』
『……ふん』
かくして――M78星雲の宇宙人達からその命を託された士道達は、ベーターSフラッシャーでウルトラマンの姿に変身し、宇宙ロボットとの死闘に臨むことになったのである。
マッハ5の速さで空を飛び、残されたエネルギーを駆使してこの強敵に立ち向かう不死身の男達となったのだ。それゆけ、我らのニューヒーロー!
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