外星編 ウルトラホピスファイト part4
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だが実際のところ、彼らはまだ生きている。それどころか、生身の人間とは到底思えない馬鹿力を発揮して、自力で落石を排除しようとしているのだ。
(あれは……やっぱり、夢なんかじゃなかった……! 「俺達」は本当に、「彼ら」と……!?)
そんな自身の力に驚きながらも、大岩を押し退けている士道は、「ウルトラマン達との邂逅」という荒唐無稽な夢を思い出していた。
あれが単なる幻ではないということは、己の身に宿る常軌を逸した膂力が証明している。そうでなければ、身の丈に迫る大きさの岩石を、腕の力だけで退かせられていることへの説明がつかない。
ウルトラマンとの一体化。その効果は、この時点からすでに顕れていたのだ。全身に漲る力の奔流から、その真実に辿り着いていた士道は、ごくりと息を呑んでいる。
「皆……! 生きているのか!? 皆ッ!」
そんな彼はハッと顔を上げ、懸命に周囲を見渡そうとする。真っ暗な闇の中でも、彼ははぐれた仲間達を見つけ出そうとしていたのだ。
だが、返事はない。それでも彼は仲間達の生存を諦めることなく、落石の山から這い出ようとしていた。
ここを抜け出して、すぐに彼らを探さねばならない。その決意を、胸に宿して。
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