外星編 ウルトラホピスファイト part3
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弾ませ、BURKエイティーツーに乗り込んだシャーロットはハンドルを握り、BURKスコーピオンの方向へと走り出して行く。それと同時に弘原海と琴乃は、光線銃を腰のホルスターから引き抜き、キングジョーを地上から銃撃し始めていた。
「大して効かなくても良い、とにかく奴を撹乱するんだッ! BURKスコーピオンを破壊されても、シャーロット博士を殺されても俺達の負けなんだからなッ!」
「はいッ!」
当然ながら、その火力だけでは今のキングジョーにも通用しない。それでも、この星に関する情報を得たシャーロットを死なせるようなことがあっては、調査任務も失敗に終わってしまうのだ。
「……頼んだわよ、皆!」
例えこのキングジョーに勝てずとも、自分達は何としても生き延びて、地球に情報を持ち帰らねばならない。この星で起きていた凄惨な破壊と殺戮。その惨状を、伝えねばならない。
シャーロットはその決意を胸に、焦燥を露わにしながらも必死にアクセルを踏み込んでいた。後ろ髪を引かれるような思いを、振り切るように。
『ひぃいぃいんっ……! こ、このっ、このぉおっ……!』
「おい、リーゼロッテの嬢ちゃん! そんなに突っ込んでたら撃ち落とされちまうぞッ! もっと不規則に飛び回れッ! 奴の狙いを掻き乱すんだッ!」
『あ、あなたの指図が無くたってそうしますよ、この日本製ゴリラッ! こんな化け物を起こしておいて、偉そうな口叩かないでくれますかっ!』
「リーゼロッテ、聞き捨てならんぞ! 弘原海隊長に対して何という口の利き方を……!」
「お前ら揉めてる場合かっ!?」
弘原海と琴乃も、リーゼロッテ率いるBURKセイバー隊も。敵わないと知りながらも、それぞれの武器でキングジョーを攻撃し続けていた。BURK隊員の誇りに賭けて、任務は必ず完遂する。その信念だけを頼りに。
――そして。キングジョーの注意が、地上に居る弘原海と琴乃に向けられようとしていた、その時だった。
「……!?」
突如、弘原海達の後方――洞窟の方向から、幾つもの「閃光」が突き上がり。やがてその光が巨人の姿となって、弘原海達の眼前に舞い降りたのだ。
マッハ5という脅威的な速度で空を駆け抜けると、弘原海と琴乃を庇うように現れ、キングジョーの前に立ちはだかる巨人達。それはまさしく、M78星雲の「光の国」からやって来た、正義のヒーロー達の勇姿そのものであった。
「な、なぁっ……!?」
「えっ……!?」
『あ、あれって……!』
弘原海、琴乃、リーゼロッテをはじめとするBURKの面々は皆、その光景に瞠目している。BURKスコーピオンの船内に辿り着き、しとどに汗ばんだ身体でコクピットに乗り込んでいたシャーロットも、その巨人達の勇姿に息を呑んでいた。
「ウルトラ
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