外星編 ウルトラホピスファイト part1
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たのだ。「ウルトラマンカイナ」の物語を越えた先に待つ、新たな戦い。その舞台が、この惑星なのである。
◇
惑星ホピスの環境は地球に極めて近しいものであり、かつては生命に溢れる緑豊かな大地が広がっていた――のだが。
弘原海達を乗せたBURKスコーピオンの着陸先に広がっていたのは、荒れ果てた死の地平線のみであった。
『な、何よこれ……! ホピス星は地球よりも自然が豊富な星なんじゃなかったの……!?』
『こんなに広い惑星なのに、生命反応が全く無いだなんて……! まるで死の星じゃない……!』
その宇宙船の護衛に就いている、単座式の宇宙戦闘機――「BURKセイバー」の女性パイロット達も、眼下に広がる凄惨な光景には息を呑んでいる。
F-86セイバーを彷彿させる後退翼を特徴とするこの機体は、どのような環境下でも飛行出来る汎用性の高さが最大の武器なのだが。それは未知の領域に踏み込まなければならないパイロット達が背負うプレッシャーを払拭し切れるものではなく、彼女達はその頬に冷や汗を伝わせていた。
「こいつぁ……ひでぇな。殺風景なんてもんじゃねぇ、まるで星の文明そのものを根刮ぎ焼き払った後みてぇだぜ」
「……研究者達の話では、地球に極めて近しい環境である可能性が高い……ということでしたが。今となっては、見る影もありませんね」
「何らかの事故による自滅……って感じじゃあねぇな。やはり、この星を滅ぼした侵略者達が居たってわけか……」
BURKスコーピオンのコクピットからその大地を見下ろしていた弘原海と駒門琴乃も、僅かに焼け残っている建物らしき残骸の数々を前に、沈痛な表情を浮かべている。かつてこの星で栄えていたのであろう文明の「残滓」が、そこに残されていたのだ。
赤いレオタードのような形状となっている、女性専用の特殊戦闘服を着用している琴乃は、その白く豊満な肉体に冷や汗を伝わせていた。推定Lカップの豊穣な爆乳と安産型の爆尻は、着陸の衝撃でばるんっと弾んでいる。亜麻色のロングヘアも、その弾みでふわりと靡いていた。
(……地球に近しい星、か。つまり何かが違っていれば……今頃は地球も、この星のようになっていたのかも知れないのだな……)
この先の調査で、自分達は一体どのような「真実」と向き合うことになるのか。一瞬のうちに死の星と化したこのホピス星で、一体何が起きたというのか。
その思いを巡らせる彼女の柔肌を、甘く芳醇な匂いを帯びた汗が伝っていた。雄の情欲を掻き立てる特濃のフェロモンが、その汗を通じてコクピット内に充満しつつあるのだが――ホピス星の惨状にのみ目を向けている弘原海は、全く意に介していない。
このBURKスコーピオンに搭乗している男性乗組員達の多くは、琴乃の色香
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