やっぱり僕は歌が好き 第六楽章「上司の陰口は結束の為のマストアイテム」
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も何も俺等はまだリューナと一回もシてねーし」
「嘘吐いてんじゃねーよ! あんな美少女が彼女なのに、ヤってねーわけねーだろが! お前がキープだからヤラせてもらえないだけだボケェ! それとも何か? お前もその貴族様も禁欲中の修行僧だとでもいうのんか?」
「嘘でも無ければ修行僧でもないよ。彼女の意向なんだ……生涯の伴侶と決めた相手にしか純血は渡さないって」
「リューナちゃん……ピュアなのね」
“ピュア”の一言で済まそうとするピエ。
「女はそれで良いわよ……私だってまだ処女だし!」
「お前こそ嘘吐いてんじゃねーよ。お前が処女の訳ねーだろ。キャバクラの同伴とかアフターとかで、複数の脂ぎったオッサンとホテルに行ってるんじゃねーの?」
あら……風俗嬢じゃなくてキャバ嬢だったのね。
「うるさい。一回でもヤラせれば、もう店に来なくなるだろが! ヤラせずぼったくるのが女の仕事じゃぁ!」
「ちょ、ちょっとエウカ……そういう事はあまり大きな声で言わない方が」
こっちのピクトルって娘……このキャバ嬢の保護者か?
「それにそういう肉体関係を優先する輩が排除されていって、俺とジージョさんが残ったんだ。勿論……それ以外の判断基準もあるのだろうけど、その辺は本人に聞いてみると良いよ。ねぇリューナ」
この話の纏めにかかってるのかと思いきや、何かに気が付きオープンカフェの外に視線を移して話しかけるラッセン。
誰だと思い、奴の視線の先に私も意識を移す……
するとそこには、まさに“絶世”と言うに相応しい美少女が、不思議そうな顔をして立っていた。
そして表情を柔らかい笑顔に変えると、私らのテーブルに近付き、空いてた私の隣の席に座ってニッコリ一言……
「私の話をしてたのかしら?」
か、可愛い!! 容姿も可愛いが、声も可愛い……仕草も可愛く、凄く良い匂いがする!
持ち帰ってガラスケースに入れて飾りたい!
確か魔技高校に繰り上げ入学って言ってたから、年齢的にはまだ義務教育課程な若さ……私より少なくとも4つは下。なのに大人っぽい色気と、それでいて幼女っぽい可愛らしさが兼ね揃わっている。
服のセンスも良く、それほどボディーラインを強調する様な服では無いのだけれど、それでもスタイルの良さ……特に胸の大きさを周囲に知らせる事が出来ている。
私と同じくらいの大きさだが、私は嫌味な様に谷間を見せつける衣装だ。
「いらっしゃいリューナ。テーブルは空いてるけど、相席で良いの?」
「大丈夫よリューノ。半分以上は知った顔だから」
常連なのか、互いに名前を知っていて気さくに会話をする彼女とリューノと呼ばれたウェイトレス。
「そう言えば新作のケーキが出来たんでしょ、リューノ?
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