やっぱり僕は歌が好き 第六楽章「上司の陰口は結束の為のマストアイテム」
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(グランバニア城下町:中央地区:アマン・デ・リュムール)
アイリーンSIDE
「と、取り敢えずは自己紹介から始めますか……」
今回の責任者たるピエが先陣を切って、面識の無い方々との面識を得る行動に出た。
「じゃぁ私から……私はピエッサ・パルティシオン。今回の騒動の責任者ですぅ」
ピエがフルネームで自己紹介をする。この件に巻き込んで申し訳なさそうだ。
「あ、じゃぁ俺から……俺はラッセル・クリステンセンです。何故だか陛下からは“ラッセン”と呼ばれてますけど……」
何で? ラッセルが何でラッセンになるの?
「あ、私はエウカリス・クラッシーヴィ。源氏名はサビーネよ? 因みに私だけまだ2年生だから、よろぴくパイセン方(笑)」
源氏名? 風俗でもやってるのか?
「あの……私はピクトル・クントスです。その……別名とかは無いです。地味です……すみません」
いや別に、地味は悪くないわよ。ってか体付きは隣の風俗嬢よりも色っぽいじゃないの!
「最後は私ね……名前はアイリーン・アウラー。まぁ芸高校の生徒なら、多少は私の悪名を聞いてるんじゃないの?」
「知ってるぅ、有名な盗作女でしょ!」
この風俗嬢は遠慮が無いわね。まぁ悪意が感じないから良いけど。
「で、でもね……もう盗作はしてないのよ! ホントよ!!」
「え、そうなの? 何で?」
この風俗嬢、踏み込みが凄い……
「い、以前……陛下の作曲だとは知らずに、ピエが……ピエッサが練習してる曲を自分のモノとして発表しちゃったの。そしたらこの娘ってば陛下や、あのクズ宰相まで呼んで大事にしちゃって……もう懲り懲りよ」
「うはぁ〜……そりゃキツい。あのダメ宰相だけだったら、鼻くそでもぶつけてやるんだけどねぇ(笑)」
良いわ〜この娘……もっと仲良くなりたいわ。
「ダメ宰相と言えば、本当にダメですねアイツ」
「な、何よ急にラッセル……ウルフ宰相閣下は別にダメじゃ無いと思うわよ」
「出た……あのアホの批判になると、ピクちゃんは何時も擁護に回るわね。惚れてるのぉ?」
男の趣味悪!
「そ……そんなんじゃ……無いけど……で、でも今日だって150Gもくれたのよ! 太っ腹じゃない?」
「何言ってんの、それも渋々でしょ? 私が先に出してた50G札をも奪い取らなきゃ、あのアホは100Gで済ませようとしたのよ! しかも最初は50Gしか出さないっていうセコさ」
「そうそう。国家のナンバー2で宰相と国務大臣を兼任してて、個人としてもエンターテインメント事業に参入して、マリー&ピエッサなんていう超人気音楽ユニットを展開してるんだから、実入りは凄いだろうに……なのにあ
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