敢闘編
第四十八話 対峙
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す事に全力を注ぐ、か…それに対して少佐は…なんだ?
オペレータが声を張り上げている。
”駐留艦隊司令官より入電、司令部に回します!”
映像が浮かび上がった。駐留艦隊司令官、ヴァルテンベルグ大将の姿が映っている。
”ヒルデスハイム伯、いや中将。艦隊の状況はどうか”
「異常ありません、閣下」
”そうか。叛乱軍は三個艦隊が横一列に並び、その後方に一個艦隊が待機している。兵力は向こうが上、要塞主砲の有効射程に引きずりこまねば我等の勝ち目は少ない。卿の艦隊は我が艦隊の後方に位置して予備兵力として追従待機してもらいたい”
「了解いたしました」
”よし、では始めよう。皇帝陛下に勝利を”
通信が切れる。よし。
「参謀長、前衛の駐留艦隊に続いて前進だ。駐留艦隊との距離を保て」
「はっ。全艦前進、艦隊速度強速!」
11月20日10:35
自由惑星同盟軍、第四艦隊、旗艦ペルクーナス
ドワイド・D・グリーンヒル
「閣下!イゼルローン駐留艦隊が動き出しました!後衛の艦隊も等しく追従している模様です」
「長官代理に連絡だ」
”こちらでも確認した。始めよう”
「了解しました」
シトレ閣下がこのような賭けに近い作戦を立案するとは…、いや、あの将官推薦のあの若者の立案だったな。
統合作戦本部長も勇退前とあっては名目だけのような存在だから、本作戦を追認したにすぎない。すでにシトレ閣下の独壇場だ。それに政府もこの作戦が成功したならば、現政権は長期政権も夢ではないだろう。帝国本土進攻…なんと心地好い響きなのだろう。
「第五、第十に連絡…全艦戦闘準備。敵が有効射程に入り次第戦闘開始。我の発砲は待たなくてよい。以上だ」
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