第三十一章 なにが、出来るのかな
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聞こえない?」
カズミの言葉に、アサキは、はっと顔を上げた。
確かに、なにか、聞こえる。
聞こえるといっても、空気のない世界であり、鼓膜が捉えているわけではない。
でも確かに、なにかが、誰かの声が、聞こえている。
治奈も気付いているようで、しきりに周囲を見回している。
お姉、ちゃん……
聞こえた。
はっきりと。
アサキの頭の中に、確かにそう声が反響した。
お姉ちゃん、と。
「フミ、フミの声じゃ!」
治奈が叫ぶ。
やはり彼女にも、聞こえていたのだ。
明木史奈、治奈の妹の、声が。
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