第二章
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「この十年十五年見るとメディアの自由度はどんどん下がってますね」
「いや、何言ってるんだ」
「お前が自由に言えてるだろ」
「碌でもないことばかりな」
「それでそう言うか」
「侵略したあの国より日本を言いたいんだな」
「じゃあお前が大好きなテロ支援国家どうなんだ」
ネットから一斉に突っ込みが入った。
「相変わらずずれてるな」
「おかしなことしか言わないな」
「本当に変わってないな」
こう言うのだった、そして。
江田はさらに言った。
「戦争はよくないです」
「?正論言ったな」
「珍しいな」
「こいつが正論言うってはじめてじゃないのか」
「激レアだな」
ネットの者達は彼の発言にこれは偉大だと思った。
だがここでだ。彼は言った。
「他の国の指導者達が凄く強い調子で批判しますね」
「ええ」
司会者も頷いた。
「確かに」
「それであの国を国際社会から追放するだけでいいんだろうか」
「ああ、おかしくなったな」
「これはまた変なこと言うな」
「本当にこいついつもこうだな」
「真っ当なこと言わないな」
「批判すると同時に戦争を止めさせる為の外交をしないと」
その全てを見下しつつ極めて卑屈で何処までも冷たい目で話した。
「排除して非難して許さないのは当然にしても許さないというと気持ちいいというかパフォーマンスになって人気取りになりますよね」
「何言ってんだこいつ」
「言ってる意味わかってるか?」
「侵略戦争起こした国だぞ」
「制裁は当然だろ」
「そんなこともわかってねえのかよ」
「それより一歩踏み込んで」
江田はさらに言った。
「他の国が外交努力を尽くしてというところを見せないとあ家も中々停戦や和平にならないです」
「はぁ?各国努力してただろ」
「戦争前あの国にどれだけ釘刺した」
「それ知らないのか?」
「知らないで言ってるのか?」
「それとも知っていて言ってるのか?」
「どっちにしてもジャーナリスト失格だろ」
「各国の指導者には冷静になって欲しいですね」
江田は最後にこう言った、だが。
ネットでは多くの者が眉を顰めさせて話した。
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