第10章 アルバレス帝国編
第46話 真相
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言葉に、ミラ、ラクサスが口々に言葉を述べる。
「だが、もう一人の十刃スタークとその連れであるリリネットは敵ではない…」
「ああ、皆も知っているように、俺もその2人には救われた…。それに、先の煌黒龍との戦いには手を貸してくれるはずだ…あの2人の目的でもあるからな…」
エルザとアレンがむむっと言葉を発したが、エルザが思い出したように目を見開く。
「そうだッ!アレン!!そのスタークからいにしえの秘薬を貰ったんだ!これがあれば、アレンの腕も目も元に戻るぞッ!」
エルザの叫びに、ギルドの皆も思いだしたように目を見開く。
「…いや、それはこの戦いで使用すべきものがいなかった時にしよう…」
アレンの言葉に、皆は再度驚きを見せる。その驚きをいち早く収め、ラクサスが怪訝な様子を漏らす。
「…片腕を失った状態じゃ、黒龍との戦いにも支障が出るだろう…今飲んどくべきなんじゃねえのか?」
「…いや、その心配はいらねえ…」
ラクサスの言葉に、アレンは失った左腕を皆に見せるようにして掲げる。すると、失った左腕が、オレンジ色の魔力を帯びる。そしてその魔力は失った腕を補うようにして纏わりつき、魔力の腕を生成した。
「腕に関しては魔力を固めて形作れる。それに、右目に関してはもう慣れた…問題ない…」
「し、しかし…」
アレンの言葉に、エルザは狼狽して見せたが、その様子に反応することなく、アレンは言葉を続けた。
「俺のは命に係わる傷じゃない…だが、この戦いで命の危機に瀕する程の傷を負う者がいるかもしれない…それは、その時にそいつに使うべきだ…」
アレンの戦闘能力に大きな支障がないことも理由に挙げられるが、アレンのもっともな言葉に、エルザはそれ以上何も言えなかった。そんなエルザに、アレンは優しく笑いかける。
「エルザ、それはお前がもってろ…。そして、お前の判断で使え…。もしこの戦いで誰も致命傷や危篤にならず使わなかった時…その時は俺がありがたくもらうとするよ…」
「…わかった…いいだろう…」
エルザは些少の異議を持ち合わせていたが、アレンの言葉に納得の意を表した。
4つ目の竜満ちし世界については、ミノトの口から語られた。アレン、ヒノエ、ミノトはこの世界から遥か遠くに存在する世界から来たこと。アレン達が元居た世界は、この世界では『竜満ちし世界』と言われ、詳細は不明であるが、古い文献に記載されていたこと。そして、その世界とはまた違う世界から来た存在であること。さらに…アレン達は『女神』を名乗る存在によってこの世界に来たこと。女神が3人をこの世界に送り込んだのは、三天黒龍の討伐を依頼するためであったこと。それを為せば、3人は元の世界、竜満ちし世界に帰ることができることであった。
その話を聞き、皆が今まで以上に驚きを表したことは言うまでもない…。あのマカロフとメイビス
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