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八条学園騒動記
第六百六十八話 敵は必ず敗れるその十四

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「マッドサイエンティストじゃ」
「そうだよな」
「博士の言うにはね」
「何の美学もないことはじゃ」
 それはというと。
「最早じゃ」
「マッドサイエンティストじゃない」
「そうなんだね」
「左様、だから何も関係のない命は奪わず」
 そうしてというのだ。
「そしてじゃ」
「気に入らない奴だけ殺すんだな」
「ヤクザ屋さんとかチンピラとかを」
「そうじゃ、それで軍隊や警察と戦ってじゃ」
 そうしてもというのだ。
「殺しはせん、破壊はするがのう」
「軍人さんはか」
「警察官の人達もだね」
「そういえば殺してないな」
「そうした人達は」
「気に入らん奴だけ殺す、そしてじゃ」
 博士はさらに話した。
「今もじゃ」
「下がるんだな」
「一定のダメージを受けたら」
「そうする」
 こう言うのだった。
「あくまでな」
「そうなんだな」
「今回もだね」
「じゃあこのままか」
「締め付けていって」
「ダメージがある程度になったらな」 
 その時はというのだ。
「下がって夜はな」
「ああ、まただな」
「飲むんだね」
「そうするとしよう」
 今もワインを飲みながら話す、既に博士の中では成り行きは決まっていて実に落ち着いたものだった。


敵は必ず破れる   完


                    2022・5・16
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