第二百五十九話 ヴェネツィアに向かう中でその三
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「神聖ローマ帝国を支配してだ」
「スペイン王家の王位も手に入れてだ」
「そうして強大な国になったな」
「まさに連合王国でだ」
その時のハプスブルク家の国家はというのだ。
「そしてだ」
「フランスを締め上げたな」
「それでフランスはな」
ハプスブルク家に挟まれたこの国はとだ、芳直は話した。
「大変なことになったな」
「相手としてはな」
「そうだったな」
「まさに万力で締め付けられる様になって」
「苦しめられた」
「イングランドという敵もあり」
「もう一つの宿敵だな」
フランスから見てだ、フランスは長い間ハプスブルク家の帝国それにイングランドと対していたのだ。
「あそこがあって」
「しかもそこでだったな」
「神聖ローマ帝国があり」
そしてというのだ。
「そこにスペインとも連合王国になって」
「東と南から囲まれて」
「絶対絶命になったな」
「こうして手を組んでな」
連合国家になりだ。
「しっかりと機能するとな」
「本当に一足す一じゃないな」
「三にも四にもなる」
幸正もこう言った。
「本当にな」
「そうだな」
「ああ、だからな」
「俺っち達もな」
芳直は確かな声で述べた。
「確かにな」
「一緒にやっていこう」
「そして海の魔神にあたろうな」
「同盟というか」
「政府も国家元首も違うが」
それでもというのだ。
「俺っち達は連合国家だ」
「それでやっていくべきだ」
「これからはな」
「そしてだ」
幸正は強い声で芳直に話した。
「海の魔神をな」
「必ず倒すぞ」
「是非な」
「しかし」
ここでだ、こうも言った芳直だった。
「本当に厄介なのはな」
「連携が上手くいかず」
「そして足の引っ張り合いだな」
「それになるとな」
「例え手を結んでいてもな」
「マイナスだ」
幸正は強い声で言い切った。
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