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TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
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 憶えているだろうか?かつて地球を守った、私たちのヒーローのことを。遠い銀河の彼方から僕らの声を聞きつけてやってくる、あのか遥か彼方の星の友人たちを。時に傷つき、時に迷いながら我々が彼らと共に歩んできた歴史は、今もなお受け継がれているのである。けれども今回お話するのは皆さんが知っている歴史とは別の流れを辿った「もう一つの世界」の話。物語は遠い銀河の彼方、かつて栄華を究め今では滅び去った星で始まる。

 その星では住民たちがかつて築き上げた壮大な都市が粉塵にまみれ、荒々しい風に吹き付けられて朽ち果てていた。ある者は星を抜け出し、ある者はそこで滅びた。今となっては風が時折苦し気な声で呻く意外に声も言葉もない。それがやってくるまでは。
 遠い空の彼方から偶然不時着した巨大な怪物は、宇宙に眠っていた怨念から受けた邪悪な祝福を身にまとい、耳を裂く鳴き声をあげていた。皆さんはもしやすると、この怪物を知っているかもしれない。大きく翼をはためかせてすべてをなぎ倒さんとするその怪鳥の名はベムスター。かつて『帰ってきたウルトラマン』ことウルトラマンジャックをはじめとして多くのウルトラマン、地球の警備隊を苦しめてきた種族の一個体だった。その怪物が今、禍々しさを増大させた姿でこの星に降り立ったのだ。
 怪獣は辺りを見回すとそう長い時間をかけることもなく、この星に己の獲物となるものはないことを見て取った。ベムスターが見上げた先には数々の星々が目に映る。が、目で見るよりも鋭い嗅覚に似た感覚でベムスターはそう遠くないところに自分の獲物となる星があることを感じとった。血、悲鳴、絶望。邪悪な渇望に掻き立てられてベムスターが飛び立とうとした時、眼前をまばゆい光が覆った。その光は本来、健全な魂をもつ生き物にとっては癒しとなる。けれども、邪悪な因子をもつベムスターはその光を嫌った。ベムスターからいくらか体の自由を奪ったその光は、飛び立とうとする怪鳥を押しとどめた、怪獣はその光の正体を悟り、怒りで叫び声に似た鳴き声を発した。――光の戦士、ウルトラマンだ。
 光が少しずつ形をとるとそれは銀色の巨人の姿となり、ベムスターと対峙した。怪獣の威嚇にも臆することなく、巨人も高らかで短い雄たけびをあげて怪獣に向かっていく。ベムスターは巨人に何度か組み伏せられそうになりながらこれをかわし、鋭い嘴や翼の先から伸びたかぎづめで幾度となく巨人の体を突き刺そうとした。巨人もベムスターの攻撃をかわしながら手早い身振りで手刀の構えを作り、それを振るった。怪獣に向けて振るった手刀は直接怪獣に体に触れずとも光弾の形をとり、怪獣の体に直撃した。凄まじい火花が散って怪獣の歩みが遅くなったところで、巨人は腕を十字に構え、力を込めた。
 巨人の腕から放たれた光線はまっすぐにベムスターを貫いたように見えた。しかし、光線は
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