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TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
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立つはずだ。ヒカリも大いに喜ぶだろう」
ある研究?とベリアルが訊き返すと、今度はゾフィーが答えた。
「ウルトラマンの特性や能力をカプセル上のデバイスに記録し、別のウルトラマンがそれを共有する。つまりは他のウルトラマンの力をかけ合わせることでその戦士の体や能力を変化させる、という研究だ」
「もうしかすると、もう一人のジードはそのような技術を持って姿を変えていたのかもしれませんね。そうすると、別の宇宙ではきっとこの研究は成功しているのでしょう」
タロウがそう言うのを訊いて、ベリアルは合点がいった。ジードが姿を変えるたびに要所要所でケンやキングと類似した外見に変わったのも説明がつく。彼はケンやキングの力を何等かの形で借りていたのだろう。
「ヒカリは最初の被験者を探しているのだが、ベリアル、やってみないか」
ケンがそう言うと、ベリアルは首を振った。
「いや、いい。俺はそう言った科学で力をどうこうというのは好かん」
すると、ジードが横から名乗りを上げた。
「僕に使わせてください。もう一人の僕のように、その力、使いこなせるように頑張ります」
ケンは返事をせずにしばらくベリアルの方へ視線を向けていた。ベリアルはというと、その無言の問いを受け取ると考え込む様子でもなく、あっさりと返事をした。
「やらせてみよう。こういうのは若い奴らに任せるほうがうまくいかくかもしれん。俺の勘だがな」
ケンも納得した様子でうなずき返すと、ゾフィーやタロウの方へ向き直り、さあ、基地に戻ろうと促した。
タロウとゾフィーが意識も虚ろのゼロを両脇から抱え、地表から飛び立った。そのあとをジードが続き、ケンも飛び立とうとしたところでベリアルはケンを呼び止めた。
「ケン、ゼロの小僧をどうするつもりだ」
ケンの表情に苦悩の影が見えた。おそらく彼自身もまだ結論を出しかねているのだろう。
「俺に預けろ、ケン。俺ならあの小僧が見た悪夢を知っている。俺が一から育てなおして見違えるウルトラの戦士にしてみせる」
ケンはベリアルに顔を向けた。
「出来るか、ベリアル」
もちろんだ、と答えるとベリアルは不意に辺りを見回して言った。
「覚えているか、ケン。この場所を。大分昔のことになるが」
「もちろんだとも」
ケンは深く頷いた。レイブラットの支配を解かれたあと、ベリアルはケンに一対一の戦いを挑んだ。この場所はその決闘の場所だった。結局のところ決着はつかず、二人とも力尽きてその場に倒れこむと、しばらくしてケンもベリアルも憑き物がとれたように満足気に笑った。それが二人にとって決着だったのである。
「あの小僧はこの宇宙にとって必要になる。かつてキングが俺に言った言葉は奴を支えろという意味だったのかもしれん」
いつか、自分の過ちを乗り越えて、宇宙の垣根さえも越えて人
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