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TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
TALES OF ULTRAMAN ウルトラマルチバースファイト ベリアル&ジード&GEED
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。俺はプラズマスパークの力を手にし、一族を導いてみせる。そして、これからは光の国が宇宙を支配し、その頂点に俺が君臨する」
「駄目だよ、ゼロ。プラズマスパークの光に手を出したら光の国を追放されちゃうよ」
光の国の法で決まっているんだから、とジードが言うとゼロは鼻で笑った。
「古い法だ。それにあの力を手に入れれば今度は俺が法になる」
ジードが再び何か言いかけたところでゼロはこう言った。
「そうだ、あの力を手に入れればお前のその外見だって元に戻してやれるぞ。それどころか今まででは考えられないような力をお前に与えることも出来るんだ」
さあ、どうする。ゼロの問い掛けにジードが身を固くして言葉を飲むと、お前も一緒に来い、とゼロはそそのかすように言った。
「お前だって親父を越えたいんだろう。俺たちは仲間じゃないか」
ジードはしばらくの間黙り込み、それから小さくうなずいた。
姿を消していたゼロがプラズマスパークタワーに侵入した。知らせを受けてプラズマスパークタワーに向かう途中、ケンからテレパシーの通信が入った。
「ベリアル、戻れ。タワーへはタロウを行かせる」
ベリアルは通信を無視しようか迷ったものの、素っ気なく返事をした。
「心配には及ばん。もう変な気を起こしたりしないさ。ゼロの坊やをとっつかまえたらケツでもたたいて本部に引っ張ってきてやる」
違う、そうじゃないんだ。ケンの口調にただならぬ気配を感じてベリアルは問いただした。
「何だ、何があった」
すると、ケンは少しためらってから答えた。
「ジードが治療室を抜け出した。隊員たちの報告ではおそらくゼロと一緒にいる」
これにはベリアルも絶句した。このまま行けば、もしかすると自分の息子をこの手で逮捕することになるかもしれないのだ。
「べリアル、今回は他のものに任せるんだ。いくらお前だってジードをその手で逮捕することは――」
力技で通信を遮断すると、ベリアルは一層飛行のスピードをあげて先を急いだ。
タワーにたどり着くと、入り口から入ってすぐの大部屋では惨澹たるありさまだった。若い隊員たちは皆傷つき、転がるようにして倒れている。その中にはエースやジャック、80といった地球で名をあげた優秀な戦士たちが混じっていた。
「しっかりしろ、お前たち」
ベリアルがかけよるとエースがうめきながら、体を起こしベリアルに目を向けた。
「ベリアル兄さん、来てくれましたか」
「ゼロはこの先か」
ベリアルがそう言うと、エースはうなずいた。
「ジード、ジードは一緒か」
すると、エースは首を横に振ったのでベリアルは思わず溜息をついた。しかし――。
「何やら異様なウルトラマンを見ました。我々の異種のようですが、初めて見る姿です。青い羽根のような目をしていました」
エースがそ
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