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夢幻水滸伝
第二百五十二話 広州沖の海戦その十二

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「そうですね」
「ああ、そやな」
「それは拙者達も同じです」
「量があってな」
「美味しかったらですね」
「それでええ、服は着れたらで」
「飾りませんし」
「家もな」
 これもというのだ。
「快適であったらな」
「それでええです」
「そやからな」
「質素でもええです」
「そやな」
「贅沢やなくても楽しめます」 
 蒲も言ってきた、この度の宴に彼も施自らが迎えに行ってそのうえで参加させているのである。だから彼もいて今は蟹焼売を食べている。
「こうして」
「そやな」
「贅沢せんでもです」
「人生は楽しめるわ」
「ほんまにそうですね」
「酒池肉林と言うが」
 贅沢の代名詞となっている言葉である。
「しかしな」
「それでもですね」
「今頃酒も肉もな」
「この世界でもですね」
「大抵の地域でちょっと金出せば楽しめる」
「そんなものですね」
「酒を出して肉料理も用意する」
 こうすればというのだ。
「充分や」
「そうですね」
「昔やったらいざ知らず」
 古代ならというのだ、この言葉の元になった話は紀元前千年頃の話である。三千年前と今では何もかもが全く違う。
「今やとな」
「どんな肉もあります」
「豚でも鶏でもな」
「そうですね」
「そしてな」 
 施は豚バラ煮込みを包に入れて食べながら話した。
「古代では一番のご馳走やった」
「羊もですね」
「ふんだんにあるわ」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「今時酒池肉林もな」
「そんなにですね」
「言うもんでもないしな」
「まあ飲んで食べられるなら」
 王も言ってきた、魚の身を蒸したものを美味そうに食べている。
「それで、です」
「ええな」
「ほんまに」
「中国の星のモンは皆そうでな」
「アメリカや東南アジアもですね」
「オセアニアも中南米もな」
「ひいてはアフリカも、まあ欧州の人以外は」
 この地域の星の者以外はというのだ。
「さしてです」
「贅沢はせんわ」
「そうしたことせんで楽しめてますね」
「賑やかに出来たらな」  
 それでというのだ。
「充分や」
「ほんまにそうですね」
「酒池肉林は普通に出来る」
「飲んで食べることは」
「ほなそれでええ、そして楽しむんやったら」 
 飲んで食べて賑やかにすることをというのだ。
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