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夢幻水滸伝
第二百五十二話 広州沖の海戦その十一

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「あの街に置いたんや」
「そうしたんやな」
「そや」
 麺を食べる郭に笑顔で話した。
「そうしたんや」
「そうなんやな」
「そや、そして今中国全体と言ったが」
「将来はか」
「中国の南を統一したらや」 
 それからのこともだ、施は話した。
「北や」
「今中国の北も統一に向かっていますね」
 ここで言ってきたのは美蓮だった、酒が出ているがドワーフらしく酒大ジョッキのビールを美味そうに飲んでいる。
「この南と同じで」
「そやろ、それでその中心におるのはな」
「羅さんですね」
「その羅とや」
「覇を争いますか」
「中国のな、そしてや」
 施はビールを美味そうに飲む美蓮にさらに話した。
「統一した後はな」
「上海を都にしますか」
「あいつは北京を拠点にしてるが」 
 それでもというのだ。
「自分はや」
「あの街をですか」
「拠点、都にしてな」
「治められますか」
「そう考えてる、それでや」
「今もですね」
「上海に拠点を置いてる」
 この街にというのだ。
「そうするで」
「これからもですね」
「そやから戦後処理が終われた」
 それからはというのだ。
「自分等二人には上海に来てもらうで」
「そうしてですね」
「そこから七人でな」
「勢力を治めていきますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 施はフカヒレスープを飲んだ、濃厚でとろみのあるスープを飲んでからそのうえでまた言うのだった。
「これからはな」
「上海ですか」
「それで料理もな」
「上海料理もですね」
「食べてもらうで」
 今食べている広東料理だけでなくというのだ。
「ええな」
「わかりました」
 美蓮もそれならと応えた。
「上海ですか」
「そや、家も用意するからな」
「邸宅もですか」
「屋敷をな」
「家は住めればええですが」
 美蓮は自分の考えを述べた。
「別に」
「僕もや、衣食住はそれなりでな」
 郭も言ってきた。
「ええわ」
「贅沢はええか」
「特に興味ないわ」
「そこ星のモンに多いな」
「星のモンでも欧州の面々は贅沢もしてるみたいやが」
「それでも太平洋やアフリカの星のモンはちゃうな」
 施はどうかという顔で応えた。
「おおむね飲んで食うのは好きやが」
「量だけですね」
 白もそれはと述べた。
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