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夢幻水滸伝
第二百五十二話 広州沖の海戦その九

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「今からですね」
「郭達と会うで」
「そうしますね」
「降伏やない、迎え入れるんや」 
 施は白に笑顔で話した。
「星のモンは機能の敵は今日の友や」
「そうした間柄ですね」
「そして友になったらな」
 施はそれからのことも話した。
「ずっとや」
「そうした間柄ですね」
「そや、これからは郭と美蓮ちゃんも仲間や」 
 笑顔で言ってだった、施は自分達がいる旗艦の甲板の上で郭達と会った、そこで白と王、紅美と共にだった。
 郭そして美蓮を前にしてだ、彼等が膝を屈するより前に告げた。
「一緒にやってこか、膝を屈することはないで」
「降りに来たんやが」
「戦はこれで終わりや、勝敗が決したならな」 
 施は郭に微笑んで告げた。
「仲間やからな」
「それでか」
「膝を屈することはないわ」
「そう言うねんな」
「そや、それでこれからはな」
「一緒にか」
「この世界を救っていこうな」
 こう言うのだった。
「そういうことでええな」
「そう言うんやったらな」
「そや、ほな戦は終わりでな」 
 施は郭に話していった。
「壊れた艦艇の修理と戦傷者の手当てと戦死者の復活をな」
「してやな」
「ことを収めていこうな、詳しい話は広州でしたいがええか」
「わかった、ほなな」
 郭も笑顔で応えた、そうしてだった。
 施達は郭達に広州の市庁舎に案内してもらいそこで仲間となった誓いと祝いの宴を行った、料理は広東の海の幸と野菜類それに豚肉からなるものだった。
 乾杯をしてだ、それからだった。
 施は郭にだ、明るく話した。
「ほなこれからは一緒にやってくが」
「僕等の勢力圏はやな」
「万全に治めていこうな」
「そうするな」
「ただ戦は今は続ける」
「そうするか」
「湖南省に兵を進めてな」
 そうしてというのだ。
「瑠璃子ちゃん達と共にや」
「あの省の掌握を果たすか」
「そして張達に対しての優勢を確かにしてな」
「後々四川攻めに入るな」
「そうする」
 まさにというのだ。
「後でな」
「すぐにやないな」
「四川省は土地が険しい」
 施はこのことは真顔で述べた。
「これは貴州省や雲南省もやな」
「チベットに至るまでな」
 郭もそれはと応えた。
「かなりな」
「険相な地形やろ」
「山ばかりのな」
「そやから迂闊に攻めてもな」
「その地形を活かして守られてやな」
「退けられるわ、そやからな」
 そうしたことを考えてというのだ。
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