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夢幻水滸伝
第二百五十二話 広州沖の海戦その八

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 すると施は笑顔で言った。
「よし、会ってや」
「そうしてですね」
「郭達と仲間になるで」
「そうなりますか」
「あいつと美蓮ちゃんも仲間にしたかった」
 王に笑顔で話した。
「そうやったしな」
「降るならですね」
「味方や」
 そうした間柄になるというのだ。
「ほんまにな」
「そうして一緒にですか」
「この世界を救うんや」
「そうお考えですね」
「そや、あとあいつは民と土地には手を出すなと言うやろが」
 もうこのことは察していた、郭も美蓮も民や土地を大事にした政を行っていてそのことを施も聞いているからだ。
「そのことは当然としてな」
「受け入れますね」
「むしろ言うまでもないわ」
 施は笑って述べた。
「そのことはな」
「民と土地には手を出さへんことは」
「そや、この世界を救うモンやとな」
「民と土地を大事にせえへんとですね」
「もうな」
 それこそというのだ。
「論外や」
「そうですね」
「これは星のモンやと共通の考えやろ」
「少なくとも無体をする人はいませんね」
 王が応えてきた。
「略奪暴行の類は」
「むしろ善政敷いたり賊やモンスター倒してやろ」
「民と土地を守ってます」
「それが星のモンの行いやからな」
 それ故にというのだ。
「もうや」
「このことはですね」
「あっちが言うまでもなくな」
「そうしますね」
「それで福建、広東、海南の三省とな」
「壮族自治区はですね」
「万全に治めてくで」 
 その様にしていくというのだ。
「領土にしたら」
「そうしますね」
「広東が手に入ることは大きい」 
 施は今度は政の話をした。
「良港と海の幸に恵まれた豊かな省や」
「その広東省を手に入れるとですね」
「自分等の勢力は飛躍的に上昇してな」
 そうなってというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「四川の張達に対しても有利に立てる」
「左様ですね」
「今あいつ等は湖南に進出してきてるが」
「そして瑠璃子さん達が対してますが」
「自分等も広東に進出出来るさかいな」
 広東省の方からそれが出来る様になるというのだ、施は己の頭の中に広東省と湖南省の地図を出してそのうえで語った。
「湖南の掌握もや」
「進められますね」
「そうしてくで、浮島の方もな」
「掌握してですね」
「治めてくで」 
 こう話した。
「これからは」
「ではですね」
 白が応えた。
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