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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第九幕その十

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「自分の力だけで生きていこうとしたら」
「大変なことになるわね」
「絶対に道を間違えるよ」
「頭が悪過ぎるわね」 
 お静さんも言いました。
「あまりにも」
「お静さんの言葉はきついけれど」
 それでもというのです。
「僕もちょっとね、その人は勉強した方がいいよ」
「北朝鮮のことを?」
「あらゆることをね、絶対にまともな人生を歩めないから」
「私もそう思うわ」
「運動家になるしかないから」
 そうした人はです。
「沖縄の基地の前にいるか組合でおかしなことしてるか」
「そんな風ね」
「平日のお昼から毎日デモしたりね」
「そんな人生しかないわね」
「学校でおかしなことばかり言う先生かね」
「どれも碌なものじゃないわね」
「そうした人にしかならないよ」 
 こう言うのでした。
「もうね」
「まあそんなところよね」
「というかね」
 先生は首を傾げさせ続けつつ言いました。
「日本にはそうした考えの人もいるね」
「そうなのよね、これが」
「北朝鮮はとんでもない国だってね」
「一目瞭然よね」
「けれど何故かその国が好きで」
 それでというのです。
「その国の独裁者もね」
「将軍様ね」
「好きな人がいるんだよ」
「それがわからないんだけれど」
 お静さんも首を傾げさせました。
「私も長生きして色々見てきたわよ」
「その中で言えるね」
「共産主義自体がどうかだけれど」
 お静さんとしてはです。
「けれど北朝鮮はね」
「共産主義じゃないね」
「それでお殿様としてもよ」
「暴政の極みだね」
「姫路のお姫様は平安時代から見てもね」
 その頃からというのです。
「あんな酷い状況はないって言っていたわ」
「国民は皆餓えていて将軍様だけ丸々としてね」
「それも世襲だからね」
 共産主義と言っていてです。
「酷いわ、日本の皇室の方が余程ね」
「いいね」
「断言出来るわ、それ聞いてこの人は絶対に道を踏み外すってね」
「思ったね」
「確信したわ」
 ただ思うだけでなくというのです。
「本当にね」
「それでその人はどうなったのかな」
「今大学の職員さんらしいけれど」
「運動家でもあるね」
「碌なことしてないわよ」 
 そうなっているというのです。
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