第九幕その九
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「とてもね」
「笑顔と言っても色々あるけれどね」
こう言ったのはホワイティでした。
「悪いものが出ている笑顔ね」
「尊大な人の笑顔って物凄く偉そうだよね、上から見下ろして」
老馬はそうした人をここで思い出しました。
「もう馬鹿にしきった」
「勿論先生の笑顔は違うわよ」
ガブガブは断言しました。
「とても謙虚よ、それも感謝と幸せを感じているからよね」
「感謝と幸せを感じていると謙虚になって」
そうしてとです、トートーは言いました。
「先生みたいな笑顔になるんだね」
「先生の人生と人柄が出てだね」
ダブダブは言いました。
「いつもその笑顔なんだね」
「そうかな、僕は家事もスポーツも全く出来ないから」
先生は自分ではこう言います。
「偉くもないしね、皆に助けてもらってばかりでね」
「そう思うのがいいんだよ」
「まさに先生ならではよ」
「謙虚になってるんだよ」
「世の中先生より遥かに何も出来ないでお世話になってるのに尊大な人いるよ」
「勝手に自分が一番偉いと思ってね」
「感謝もしないで不満ばかり言って」
そうしてというのです。
「偉そうに振舞っていつも人を上から見下ろして」
「それで馬鹿にしきった笑顔でね」
「それなのに何も出来ない」
「そんな人もいるじゃない」
「先生はそんな人と全く違うから」
「だからいいのよ」
皆で先生に言います。
「本当にね」
「そんな先生だからね」
「謙虚なことも美徳だよ」
「今だって素直に神様に感謝してるし」
「そこもいいんだよ」
「神様の存在はいつも意識しているよ」
先生としてはです。
「人や生きものよりずっと偉大な存在だってね」
「それも先生よね、実はね」
ここでお静さんはある人のことをお話しました。
「神様も仏様も信じないで自分の力のみを頼って生きている」
「無神論だね」
「こう言ってる人知ってるけれど」
「そうした人もいるね、世の中は」
先生も否定しません。
「そうした考えもあるよ」
「けれどこの人日本の皇室は反対で」
お静さんはその人のことをさらにお話しました。
「北朝鮮の世襲の共産主義は国民が認めているからいいって言ってるのよ」
「あの国に国民の支持なんてないよ」
先生はきっぱりと言い切りました。
「究極と言っていい独裁と弾圧の国だからね」
「一目瞭然よね」
「ある筈がないよ」
先生はまた言い切りました。
「そんなものはね」
「尚皇室はどうも自分が反対しているからね」
「なくせって言っているんだ」
「そんな人よ」
「そうなんだね、ちなみに共産主義に世襲は有り得ないよ」
「そうよね」
「何もかもがわかっていないね、そんな人だとね」
先生は首を傾げさせつつ言いました。
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