第74話 帝国からの増援
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頼するような人だとは思わないしな……ラウラとは昔偶然出会ったんだ、そこから仲良くさせてもらっているのさ」
「あんたも隅に置けないわね〜。そうだ、ヴィクターさんと知り合いなら今度あたしと模擬戦してもらえないか聞いてくれない?」
「懲りてない……」
ラウラにわたし達との関係を聞いてニヤリとしてリィンにそう言うサラ、娘じゃなく今度は知り合いのリィンを利用してヴィクターにお近づきになろうとしてる魂胆が見え見えでリィンは溜息を吐いた。
「そんなんだからいい年して一回も男性と付き合えた事がないんじゃないのか?いい加減自分の身なりにあった男性と付き合いなよ」
「煩いわね、あんたはあたしの親かっての。そもそもあんただって女と付き合った事の無いチェリーボーイじゃない。女の子とキスしてから偉そうなこと言いなさい」
「……そうだね」
「なによ、その反応は……まさかしたの!?」
リィンとサラは立場は敵対してるけどなんやかんやで気が合うらしく、ヘイムダルで出会うとリィンに借りてる部屋の掃除させたり一緒に飲んだりしている。
リィンも人が良いから掃除をやってあげたり飲みに付き合ってあげるけど、そのうち親みたいに小言を言うようになった。
本来なら色気のあるスタイル抜群の女性の面倒をリィンが見てるっていう恋する女の子としては注意するべき人間なんだけど……
サラがだらしなさすぎるせいか年上に弱いリィンですらまったく靡かない。絶対にデレたりしないんだもん、珍しいよ。
だからわたしも全然警戒していない。
サラ自身も自分より年下であるリィンに小言を言われるのは面白くないらしく、その度にあんただって女と付き合ったこともない童貞なんだから偉そうに言うな!と怒るのがパターンだ。
因みにわたしはこの時童貞って言葉を覚えた。
ゼノに意味を聞いたら何故か団長とレオが怒ってゼノを連れて行っちゃったの、ボコボコにされてたけどゼノは「俺は無実や〜!」って言ってた。
その後マリアナに誰から聞いたの?って言われてサラって答えたら「あのアホ女め……」と言いながら意味を教えてくれたんだ。
「どういうことよ!あんたみたいなヘタレが一体誰とキスしたって言うのよ!」
「ヘタレって言うな!相手は……その……」
「なんで言いよどむのよ?それにフィーを見て……えっ、まさか……」
「……相手はフィーだよ」
「……この鬼畜野郎!」
サラは握りこぶしを作ってリィンを殴ろうとした。リィンはそれを回避してサラから離れた。
「い、いきなり何をするんだ!」
「あんた、等々やってはいけないことをしたわね!血のつながってない義理とはいえ妹に手を出すなんて……そんな奴だとは思わ
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