第74話 帝国からの増援
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れこそあたしの理想よ!」
そう熱く語るサラにわたしとリィンはげんなりとした顔を浮かべた。
サラは年上の男性が好みらしくなんと団長にもアプローチをしたことがある。基本的に他の女性と関係を持っても怒らないマリアナもサラだけは嫌らしく出会うと喧嘩ばかりしている。
因みに何で遊撃士であるサラと猟兵である団長が知り合いかって言うと彼女の過去が関係している。でもこれ以上は勝手に言えないね、プライバシーだから。
まあとにかくサラはオジ様系の男性が凄く好きみたいで毎回狙った男性にアプローチしては横からかっ触られたりやんわりとお断りされている。
「そういえばエステルちゃんってカシウスさんの娘さんなのよね」
「は、はい!そうです!」
「貴方の事はカシウスさんから聞いてるわ。俺の自慢の娘だって……」
「えっ、父さんが……」
急にエステルに声をかけたサラがそう言うとエステルは嬉しそうに笑みを浮かべた。なんだかんだいってエステルもカシウス大好きだもんね。
「お母さんの事も聞いてる、本当にすごい子だとあたしは思うわ。あたしも家族を失ってるから貴方の気持ちは痛いほどよく分かるわ」
「サラさん……」
「サラで良いわ。エステルちゃん、あたし達きっと仲良くなれると思うのよ。どう?あたしを二人目のおか……」
「やめろぉ!!」
エステルにとんでもない事を言おうとしたサラをリィンが口をふさいだ。流石にどうかと思うよ……
「なんて事を言おうとしてるんだ!エステルにそれは駄目だって!」
「ん、いくらなんでも酷すぎる」
「わ、分かったわよ!あたしが悪かったから離しなさいってば!?」
はぁはぁと息を切らすサラ、いきなりとんでもない事を言おうとしないでほしい。
「えっとサラさん、今何を……」
「エステル、気にしなくていい。いつもの事だから」
「わ、分かったわ……」
困惑するエステルにわたしはそう答えた。
「えっと……大丈夫ですか?」
「あら、ありがとう」
息を切らすサラにラウラが水を渡した。
「あら、貴女って確かレグラムの領主のヴィクターさんの娘さんよね?」
「えっ、父上を知ってるのですか?」
「ええ、一度お会いしたこともあるの。本当に素敵な男性だったわ」
ラウラの父親であるヴィクターを知ってたみたいでラウラに積極的に声をかけていく。
「でもどうして貴方がリベールにいるの?」
「私はリィンとフィーと幼馴染なんです。そのゆかりで私も協力させてもらっています」
「あら、そうだったの?猟兵と貴族……まあ繋がりがあるのは分かるけどヴィクターさんだと不思議に思うのよね」
「まあヴィクターさんが猟兵に依
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