第74話 帝国からの増援
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ちゃんとお礼を言いたかったんですけど……」
「本人も暫くはリベールにいるみたいだからまた会えるって言っていたよ」
「ならまた出会えた時にお礼を言うことにしましょう」
オリビエとリィンの会話が聞こえた。ケビンがいないのは既にどこかに向かったようだね。
「……リィン君、君はもう既に気が付いていると思うが彼は唯の神父じゃないよ。夜中に一度外に出ているんだがその時の雰囲気が全く違っていたんだ。間違いなく尾行はバレると思って何もしなかったけど……いやはやあの時は冷や汗を流したよ」
「俺もあの人が只の巡回神父でないことは把握しています。恐らく古代遺物を密かに回収する教会の裏の仕事をする人間だと思っています」
「やはり組織と言うのはそういう裏の顔を持っているというものか……とにかく彼には気を付けた方がいい、怪しいからね」
「俺としては貴方も怪しいのですが……」
「え〜、そういう事言っちゃうの〜?リィン君のいけずー」
「うるさいですよ」
リィンとオリビエが小声で何か話していたね。あとで何を話していたのか教えてもらおう。
「あ〜、リベールのお酒も中々の物ね。本当はビールが良いんだけど……」
カウンター席から女の人の声が聞こえてきた。どうやらカクテルを飲んでるらしい。
朝からお酒だなんて良い身分だね……ってあれ?あの服装何処かで見た事があるような……
わたしはその女性の事が気になり近くに行ってみる……やっぱりそうだ。
「こんなところで何をしてるの、サラ?」
「えっ、フィー!?なんであんたがリベールにいるのよ!?」
そこにいたのはわたしの知り合いである遊撃士、サラ・バレスタインだった。
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「えー!?じゃあ貴方が史上最年少でA級遊撃士になったサラ・バレスタインさんですかー!?」
「あたしも知ってるわ!帝国にいる凄腕の遊撃士ってシェラ姉から聞いてたのよ!」
「ふふん、あたしも有名になったもんね」
サラを皆に紹介すると遊撃士組であるアネラスとエステルは目を輝かせた。わたしはだらしない所とかしか見てないけど史上最年少でA級になった存在が目の前にいればそりゃ騒ぐよね。
後輩に慕われているサラは得意げになっている。
「それでなんでサラ姉がここにいるのさ」
「あたしとしてはあんた達二人がリベールにいる事が驚きなんだけど……」
リィンがサラにリベールにいる理由を聞くと、サラは逆にわたし達がここに居る事を疑問に思ってるようだ。
まあ猟兵が活動を禁止されているリベールに居ればそうも思うよね。
「俺達は協力員としてここにいるんだ」
「なんで
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