第74話 帝国からの増援
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side:フィー
夢を見ていた。空に浮かぶ大きな島、そこに大きな塔のような場所があって沢山の人が集まっていた。そして青い髪の女の子が光り輝く大きな珠に祈りをささげている。
そして女の子が何かを集まっていた人達に伝えると人々から喜びの喝采が湧きあがった。人々は女の子を空の巫女と呼び敬っていた。
そして女の子が塔の中に戻ると豪華な部屋に向かった。さっきまで威厳たっぷりだった表情をヘニョンとだらけさせて溜息を吐いている。
「あ〜、疲れた……」
「お疲れ様です、ダーナ様」
ベットに倒れこむ女の子を侍女の人がいたわるようにそう声をかける。
「この後の予定は何だっけ……?」
「この後は女王様との謁見、その後現在リベルアークで起こっている問題を解決する優先順位を決める会議がございます。更にその後孤児院への顔出しと貴族の方々との食事会です」
仕事が沢山あるらしく、ダーナと呼ばれた女の子がげんなりとした顔をする。
「面倒だな〜、もう一気に輝く環にお願いして全部解決してもらえばいいんじゃない?」
「いけません、ダーナ様。輝く環は空の女神エイドスより授かった至宝なのです。至宝は正しく使わなければ争いの元となります、だからこそ輝く環をコントロールし悪用されない為に貴方様がいるのですよ?」
「それはそうだけどさ〜……」
「貴方様は女王様が選んだ空の巫女です、もっとその自覚を……」
「はいはい、分かってるよ。ちょっとだけ寝るから時間が来たら起こしてね〜」
「かしこまりました」
ダーナがそう言うと侍女の人は部屋から退室した。
「あ〜あ、空の巫女って大変だな〜。最初は凄く名誉で誇らしい気持ちだったけどこうも毎日毎日お仕事ばっかりじゃ嫌になっちゃうよ……」
相当疲れているらしくダーナはまたため息を吐いた。
「……でもそんなこと言ってられないよね。私が頑張ることでお父さんやお母さんが良い暮らしできるし困ってる人達も助けられる……よーし、頑張るぞー!」
ダーナが腕を上げて自分を鼓舞する。
そこでわたしの意識は薄れていった……
―――――――――
――――――
―――
「……夢?」
目を覚ましたわたしはさっきまで見ていた夢の内容を思い出そうとする。でも青い髪の女の子が何かを祈ってるのは覚えてるけど後は忘れてしまっていた。
「う〜ん……」
「すぅ……すぅ……」
隣を見るとリィンとラウラが一緒に寝ていた。
「そうだ、昨日はラウラと一緒にリィンを分からせたんだった……」
いっぱいキスした後リィンを挟むように寝たわたし達、でもまだ朝ではないようだ。
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