第10章 アルバレス帝国編
第45話 集結
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。そんなナツの様子に、先ほどまでナツを睨みつけていたエルザも大きく目を見開く。
ナツが言わんとしていることが、質問が何を意味するのか理解したメストは苦悶の表情を見せる。
「な、何か、アレンさんについて私たちが知らないことを知っているのですか?」
ウェンディの言葉を皮切りに、ナツだけでなくその場にいる皆がメストへと視線を向ける。メストは、ゆっくりと目を閉じると、再びナツに向かって短く答える。
「本当だ…」
メストの言葉に、ナツは目を見開き、酷く狼狽した様子を見せる。
「おいっ!一体何だってんだ!!」
「ヒスイ王女から何を聞いたんだ!メスト、お前ももったいぶらずに話せ!!」
グレイとエルザが、酷く困惑した様子で口を開いた。その様子を見て、ナツが小さく、そして震えた様子で口を開いた。
「…アレンは…アクノロギアとアルバトリオンとの戦いで…左腕を失ったらしい…」
ナツの言葉に、エルザ達は呻き声に似た声を漏らし、これまでにないほどに目を見開く。
「じょ…冗談…でしょ…」
「いや、本当だ…アルバトリオンとの戦闘に加えて、アクノロギアの乱入…その時だ…。スタークとリリネットというものの助けで何とか命拾いはしたが…」
ルーシィの悲鳴に似た呟きが、メストによって遮られる。
「エルザ…お前、いにしえの秘薬、今も持ってんだろ?」
「ッ…ああ、当たり前だ…」
ナツの呟きに、エルザは震える声で答える。
「…アレンの失った左腕…それに右目を治せるのは…今のところそれしかない…」
ナツは、握りこぶしを携えながら些少の怒りを滲ませて答える。
「…つまり、アレンのことも一刻も早く見つけ出していにしえの秘薬を飲ませなきゃならねえってことか…」
グレイがそう呟くと、皆の感情が全く同じであったのか、暫し考え込むようにして静寂が生まれた。
さて、マカロフ救出作戦に際して、1年前よりも耳が良くなっていたガジルは、エルザ達の会話を盗み聞きする形で情報を得ることになった。それをもとに、ガジル、レヴィ、ミラ、エルフマン、リサーナ、ジュビア、カナ、リリーの8名でラクサス達を探すことを目的に動き始めた。
また、ガジル達の行動の話を横耳で聞いていたウルが、「私たちはアレンを探すぞ」という言葉がけと共に、ウル、ウルティア、カグラ、ジェラール、リオン、ソラノ、ユキノの7名が出張ることとなった。
マカロフを救出することを目的に動いていたエルザ隊は、カラコール島にてブランディッシュとその部下であるマリンと遭遇、戦闘となってしまう。マリンの空間を支配する魔法と、ブランディッシュのマカロフをも超える圧倒的な魔力に押され、不利な状況に立たされる。
「ま、いくらアレンが強くても、所属するフェアリーテイルも強いかと言われれば別ってわけね…」
ブランディッシュは特に表情を変え
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