R3話 張り巡るHint【伏線】
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は伝説を生きてきたんだ……それが今でもよくわかるよ。」
「そっか???『もう』神様だもんね。」
「世間では不死の人間が誕生するのではと騒がれているが……そんなことは絶対にない。人間はいずれ死を迎えなくてはならない???その時を決めるのは神であって、『人間の自我』のような薄っぺらいものじゃない。」
不死の人間が増えること……それでは秩序は乱れてしまう。創造する神あれば、破壊する神も存在する。未知を求め人は人生を歩むが、たどり着く先は破壊であり、究極の自由である。
逆に人生は束縛から始まっているのだ。胎児とは見方を変えれば、究極の束縛を受けている。
「不死の人間は使命を受けた者にしか与えられない……俺たち2人もそうであるように。」
「そっか…私たちに『見えた』ってことはそういうことかぁ。」
「あぁ、俺たちは人間があるべき姿でいるかどうかを監視するのが使命???王国を建てた今となってはね。」
コンコンコン………ガチャ
ノックとともに入ってくる黒いタキシードの老年男性を先頭に、同じ服装の男が4人???執事と言ったところか。
彼らは大きな絵を部屋へと運んできた。
「王様、王妃様。お申し付けのモノをお持ちしました。」
「おっと、随分早かったね〜」
「えぇ王妃様。ある少女が保有しておりましたので、1ケースで快く受け入れてくれました。」
「そうか……早速見せてくれ。」
執事たちが絵を立てる。
描かれていたのは……イコン画。
まず目を見張るのは絵の9割を占めている、大いなる母神のようなモノであろう。
母神の体の中で全てが動いている??まさに宇宙そのもの。
次に目立つのは、その大いなる母神の伴侶たる大いなる父神が母神が手に持つ禁断の箱に太刀を向けている。
母神の一部である世界の中で、神らしき人物とその門番たる赤と青の天使。
その下にいるのが???7人の最高位天使たち。
ただ1人、その顔を背ける者……もう1人、その天使を見つめる天使。
その下の段では胸に短剣を刺されて墜落する最高位天使が見え、堕天使を必死に追いかける天使が1人……よく見ると父なる神の刃に対抗する剣を向けているように見える。
さらにその下に描かれる物語は???
「伝説通りか……コピーは一般に流出しているのか?」
「はい王様。すでに20年前には複製されたモノがあるようです。」
「そうか??ならいい。この部屋の空きスペースに飾っておこう。」
「しかと心得ました。」
不思議なイコン???そこに描かれたモノとは……?
「さ、そろそろ行かなきゃな……」
魁はマントを靡かせてその部屋を出る???
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