R3話 張り巡るHint【伏線】
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た。
イフトは再びかすみとその側にいるしずくに話しかけるため、カフェテリアの席を共有する。
「またあなたですか!?いくら先生でも付きまとうのはストーカーですよ!!」
「別に付き纏ってるつもりはない。ただ……少しキミ達のソレに協力したいんだよ。」
「協力??どういうことですか?」
しずくはイフトに尋ねる。その問いをイフトは待っていたように続ける。
「私はスクールアイドルというコンテンツを盛り上げる……そのささやかな応援をさせてもらっている。」
「「はぁ……」」
「かすみ、是非キミに会ってみて欲しい人がいるのだが……」
「会って欲しい人?」
「あぁ。端的に言うなら???入部希望者だ。」
「ほ、ホントですか!?」
イフトはかすみの強い問いに頷く。
「それを先に言ってくださいよ〜!」
「あと……行くなら早い方がいい。」
「じゃあ早速行ってきまーす!!」
「ふっ…チョロいぜ」と言われても致し方ないスピードでカフェテリアを出ていったかすみ???これもイフトの脳内の計画のうちか。
イフトは……残されたしずくの方を向く。
「キミにも頼みたいことがある……桜坂しずく。」
「私にもですか?」
「キミは演劇部と掛け持ち、同好会に足を運びづらくなる理由も検討がつく???今回はそれを利用させてくれ。」
「利用ですか……?」
着々と進むイフトの立て直し計画……その真相はいかに。
????※????
富士山麓王宮???宮殿の主人、小原魁はプライベートルームのソファで寝転がる。
「あぁ……疲れた。」
「今日は随分飛び回ったね〜ベトナムにアラスカ、チリにニュージーランドまで。」
彼の唯一無二の妻 渡辺月は今日の出来事を振り返る???少し違和感を感じた方は正常な感性を持っておられる……世界を飛び回りすぎている。その理由は後ほど語られるだろう。
さて魁はすぐにソファから立ち上がり、部屋をゆっくりと回り始める。
「だがハニー、俺たちの仕事はまだまだあるよ???いや正確には一生終わることもないだろう。」
エルシャム王 小原魁は部屋を彩るステンドグラスを見つめる……
3人の等身大の人間。
剣を持った黒髪黒眼の父と、みかんに似た果実を持つプリズム髪の母。そして父母と手を繋ぐ輝くプリズム髪と黒眼を持った子???さらにその3人を回る翼を持つ小さき子供たち……
母の愛に感服し、父の剣に畏怖し、長兄たる子に従う天使???太陽系を内包する、宇宙的な存在を匂わせる。
まさに神秘的なステンドグラス。
「神は願いなど叶えないし、話などしてはくれない???そんなことできるのはごく少数。俺たち
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