第一章
[2]次話
救われた烏の雛達
カナダのマニトバ州で夫婦で在宅ワークで働いているプライス一家、夫のダナと妻のマリューはこの日は休日で買いものから帰ってだった。
玄関を潜って庭に入った、だがここで。
黒髪を長く伸ばした黒い目のはっきりした顔立ちの妻が黒髪で黒い髭を顔の下半分に生やした大柄でプロレスラーの様な体格の夫に庭のある場所を指差して言った。
「あなた、あそこに」
「?烏が群れでいるな」
「ゴミを置き忘れたのかしら」
「そんなことない筈だけれど」
夫は妻の言葉に首を傾げさせて答えた。
「あんなところにゴミなんか捨てないだろ」
「それもそうね」
「何かな、見てみよう」
「そうね、まずはね」
妻は夫の言葉に頷いた、そうしてだった。
そこに行くと烏達は心配そうに一羽の烏の雛を見ていた、夫はそれを見て妻に言った。
「巣から落ちたみたいだね」
「だから皆心配しているのね」
「うん、ここはね」
夫は妻にさらに言った。
「助けようか」
「そうする?」
「そう、そしてね」
そのうえでとだ、妻にさらに話した。
「自然に戻れるまでに育てようか」
「そうして戻すのね」
「彼等のところにね、じゃあすぐ保護しよう」
「ええ、それじゃあね」
夫婦で話してだった。
二人で烏達のところに行ってだった、雛を保護した。この時烏達は二人が自分達のところに飛び去ったが庭の木の上から二人を警戒していた。
「カア」
「カアカア」
「大丈夫だ、育てるから」
「それで皆のところに戻すからね」
夫婦はそんな彼等に穏やかな声で言った。
「心配しないで」
「ここは俺達に任せてくれ」
こう告げてだった。
二人で雛を家の中に入れた、すぐに空いているゴミ箱の中に多くの新聞紙を入れて雛をその中に入れた。そうしてだった。
すぐに烏の雛の習性や特徴をネットで調べて飼育に入った、そうして夫婦で三十分ごとにであった。
餌をやった、夫はその中で妻に言った。
「三十分ごとは大変でもな」
「折角助けたんだから」
妻も言った。
「それならね」
「助けないとな」
「最後の最後までね」
「ああ、育ててな」
「自然に帰ってもらいましょう」
こう話しながらだった。
夫婦で烏の雛、獣医に診せると雄だったのでオスカーと名付けた彼をだった。
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