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おっちょこちょいのかよちゃん
229 立ちはだかる妨害者
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刃を止める。そして虞美人が花を出現させて皆を花の光を浴びせて瞬間移動した。
「行っちまったか」
「まあ、俺達の相手はあいつらじゃねえ。先へ行くぞ」
 四人は留めを刺さずに何処かへ行ってしまった。

 あり達が移動した場所は戦闘現場からそう遠くはなかった。
「逃げられた・・・?」
「本来ならば容赦なく我々を殺める筈だ。それをしないというのは他の用件があるのだろう」
「それなら奴等を捜索するか!?あり、(カムイ)には鳥の(カムイ)もいた筈だ」
「ええ、今出すわ」
 ありは別の(カムイ)を召喚する。鷲の(カムイ)、カパッチリカムイと鳶の(カムイ)、ヤトッタカムイが現れた。
「2匹共、反日武装戦線の男と連れの三人を追って!」
「了解」
 2匹は敵を捜索しに向かった。

 反日武装戦線の一人・佐々木規夫はカムイを使う女達から逃れてロベスピエール達と共に杖の所有者の始末の為の同行を続けた。
「全く、邪魔が入りやがって」
「気にするでない。あの反逆者達は我が妹に出向かわせておく」
 ロベスピエールはベルを鳴らした。
『お兄様、お呼びですか?』
 ベルから声が聞こえた。
「中央当たりのカムイとか叫ぶ女がいた。そいつらを同志達と共に片付けて来い」
『はい、オーギュスタンも連れて行きます』
「よし、頼んだ」
 通信が終了した。
「我が妹のシャルロットや弟のオーギュスタンに倒させる」
「それなら追われる心配ないな」
 佐々木は安堵した。

 本部の管制室。かよ子達の同行を先代の杖の所有者・山田まき子は確認しながら娘を心配する。
「かよ子は敵の本部に近づいてるけど、杖を持って行った人はそこに運んでるって事?」
「そうなるね。おそらく本部に持ち込んで保管するか、あるいは剣を取り返された後だからその先を考えて別の場所に運ぶかもしれない」
 イマヌエルが説明した。
「それに安藤りえ君の杯も戦争主義の世界の本部に置いているような形跡が確認できないから他の場所に保管して眩ませるかもしれない」
「杯は今、何処にあるのか分からないの!?」
 りえの母は尋ねた。
「ああ、安藤りえ君は今通信機を没収されたらしく、途中で彼女を位置を示す点が消えてしまっているんだ。杯は今彼女と同じ場所にあるのか、それとも本部か、それとも誰かが持っているのか・・・」
「この地図には載らないの?」
「残念ながらこの地図にはその道具の行方は反映されないんだ。神通力などの能力(ちから)を持つ道具の所有者に頼らざるを得ない」
「そうなの・・・」
「それにしても山田かよ子君達の所に東アジア反日武装戦線か日本赤軍、そして戦争主義の世界の人間が近づいている!」
「ええ!?」
「それからこの者達はフランスで革命を起こしたにも関わらず恐怖政治を行
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