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おっちょこちょいのかよちゃん
229 立ちはだかる妨害者
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 かよ子は自分の奪われた杖を取り返す為に羽根を急がせていた。そんな時通信機が鳴る。
『こちら三河口。俺達も杖の取り返しに協力するよ。追い付くか解らんけどね』
「う、うん、ありがとう・・・」
『全く、とんだおっちょこちょいをやってくれたな』
「ご、ごめんなさい・・・」
 かよ子は以前、蘇我氏の人間に杖を騙し取られて三河口に叱責を喰らった事があったので彼にも申し訳なく思っていた。
(お兄ちゃんにまで迷惑かけちゃった・・・)
「山田かよ子、落ち込むな。手を差し伸べてくれる者が増えたという事だ」
「う、うん、そうだよね・・・」
 かよ子は気を取り直した。兎に角今は奥平を追うしかない。

「それでりえちゃんはピアノが得意なんです。今度の春は全国ピアノコンクールに出る予定なんです」
「ピアノが得意なのね・・・」
 奏子は今自分が助けに行こうとしている安藤りえという少女の事を彼女の友達というみゆきと鈴音から聞いていた。
(ピアノ・・・。かず子ちゃん、どうしているのかしら?)
 奏子はその安藤りえという少女と近所に住む知り合いの笹山かず子という少女との共通点からその知り合いの少女の事が頭に浮かんだ。
「かよちゃんの杖が取られたってまたとんでもない事になったわね」
 ありや悠一はかよ子の杖が取られたと言う報告を受けていた。彼女達も手助けしたい気持ちはあったが杯の所有者の安否も心配であり、自分達の行動も中断する訳にもいかなかったのである。
「ああ、だが他の奴に頼むしかないな。こっちも先を急いでいるし」
「うん」
 その時、濃藤と北勢田が敵襲の予感を感じ取っていた。
「敵が来てるぞ。しかも複数だ」
「何だと!?皆の者、用意するのだ!」
 同行していた項羽も戦闘態勢に入る。
「あっちやな!」
 鎌山が鎌を振るう。風の刃を飛ばした。地面で爆発し、馬車が数台あった。
「貴様ら、何だ!?」
 馬車から人が降りてきた。三人、フランスの革命家のような人間が現れた。そしてもう一人、別の男もいた。
(あの男は・・・!!)
「お前、東アジア反日武装戦線だろ!?」
「お前らはいつか杯を奪うのに邪魔した奴らか。よく分かったな」
 ありは(カムイ)を呼び起こす。そして風の(カムイ)、レラカムイが現れた。
「今はお前らの相手をしている場合ではないのだ!!」
 革命家のような男がギロチンの刃を出現させた。あり達の首を襲うが武装の能力(ちから)で何とか防ぐ。レラカムイも他の皆を襲う刃を何とか破壊した。
「しぶといな!だが、ギロチンはこれだけではないぞ!八つ裂きにしてくれる!!」
 男は更にギロチンの刃を出して一行を襲った。
「させませんわ!」
「くたばってたまるか!!」
 濃藤が運命の剣(デステニーソード)を突き刺してギロチンの
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