第二千六十四話 徴兵検査は
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第二千六十四話 徴兵検査は
日本ではよく左の人達がこのままでは徴兵制度が復活するだの言っています、戦前の軍国主義だのです。
ですが日本は妹さんに言いました。
「戦前の徴兵検査は厳しかったですね」
「甲乙丙丁で分けられていまして」
体格によってです。
「甲種合格で、です」
「しかも品行方正でないと採用されませんでした」
「極めて厳しかったです」
「少しでもその基準を満たしていないと不合格でした」
そこまで厳しいものでした。
「戦前の作家さんでは志賀直哉さん位でしたね」
「徴兵に合格した人は」
「その志賀直哉さんも耳が悪いと言われて」
折角徴兵されて士族の人だったので随分誇らしげにお写真を多く撮っていましたが。
「除隊でした」
「戦前がどうとか徴兵制と言いますが」
「滅多に合格しないものでした」
「あの人達はそれがわかっているのでしょうか」
「そもそも今の自衛隊は志願制の方がずっといいですが」
「長時間やる気がある人に専門技術を以て働いて欲しいので」
今のことも言うのでした、戦前を見ても今を見ても徴兵制復活は少し頭と知識のある人ならないとわかります。
第二千六十四話 完
2022・8・28
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