第七十一話 詰所の中その十二
[8]前話 [2]次話
その前の本棚があるロビーに案内しました、そこで新一君に言いました。
「ここが教養掛の人達のお部屋でね」
「ロビーですね」
「そうよ」
「事務所の前もロビーですね」
「それでこちらもね」
「ロビーになりますか」
「私はそう思ってるわ」
他に名前があるかも知れないですが子供の頃からのことです。
「そうね」
「まあ言われてみればそうですね」
新一君も頷いてくれました。
「こちらは」
「そうでしょ」
「ええ、ここで本も読めますしね」
「奥華の会報とかもね」
「おみちのことをよく勉強出来ますね」
「それがここなのよ」
このロビーです。
「本当にね」
「そうなんですね」
「そう、新一君もよくここで本読んでるわね」
「おみちの本を」
新一君は詰所に来るとよくここでおみちの本を読んでいます、おみちの雑誌や漫画なんかもここにあります。
「そうしています」
「そうね、それで教養掛の人達のお部屋もあるから」
ロビーの前のそのお部屋、鏡の窓からこちらが見えるそのお部屋についてもお話しました。
「お話もね」
「聞かせてもらえますね」
「ええ、教養掛はそれぞれの教会の会長さんが順番でやらせてもらっているの」
「そうですか」
「男の人と女の人お一人ずつね」
「じゃあ先輩も何時かは」
「やらせてもらうことになるわ」
このことも決まっています。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ