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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第九幕その一
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                第九幕  商店街の骨董品屋さんで
 先生は今はご自身が勤務している学園の傍にある商店街にいました、この商店街は沢山のお店が並んでいて繁盛しています。
 その商店街、アーケード街の中を歩きつつです、先生と今も一緒にいる生きものの皆はこんなことを言いました。
「八条町って商店街二つあるけれどね」
「ここともう一つね」
「どちらも賑やかだよね」
「最近日本の商店街は大変らしいけれど」
「八条町ではそうだね」
「どちらも観光地になっていてしかもいいお店ばかりで」 
 先生が皆に答えました。
「しかもご近所に人が多くて学校や企業の本社も沢山あるからだよ」
「ここは八条グループの本拠地だからね」
「世界的な企業グループの」
「だから八条グループの企業の本社も一杯あるし」
「八条学園もあるしね」
「だから人も多いから」
「それでね」 
 その為にというのです。
「商店街も繁盛しているんだ」
「駅前の商店街って最近大変だけれどね」
「列車に乗る人が減って」
「それでそうなってるけれど」
「八条町の商店街は違うね」
「あと八条鉄道の駅前もだよ」
 先生はアーケード街を歩きつつ皆にさらに答えました。
「そちらもだね」
「そうなんだよね」
「そっちも賑やかだよね」
「八条鉄道のどの駅前の商店街もね」
「八条鉄道側が商店街の人達とお話してそれぞれの駅前での対策を講じてきたからね」
 商店街がこのまま繁盛している様にです。
「自動車が多くて国道沿いが繁盛してね」
「それで駅前の商店街は寂れる」
「日本って二十一世紀になってからその傾向が顕著だけれど」
「それに対してどうするか」
「商店街としては深刻な問題だけれどね」
「いいお店が沢山あったり面白いことがあるなら」
 それならというのです。
「人は来るよ」
「そうだよね」
「商店街も魅力があれば来るよね」
「ただ駅前にあるだけじゃ駄目だね」
「それだけだとね」
「そして駅前に人がいつもいる様に」
 その様にというのです。
「駅の周りの住宅街やマンションも充実させたしね」
「だから八条住宅や八条建設も協力したんだったね」
「それぞれの企業の支社や社員の人達のお家も置いて」
「ご家族の人達も住める様にして」
「八条グループは外国の社員の人達も多いからその人達にも来てもらって」
「全体として賑やかになる様にしたね」
「あらゆる対策を考えてどれが一番いいか見極めてね」
 そうしてというのです。
「実行に移す、何もしないとね」
「寂れるだけだよね」
「商店街だって」
「どうにもならなくなるね」
「何も努力しないとね」
 先生歯このことは残念なお顔でお話しました。
「何もならないよ」
「商店街だと
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