第五百六話 男湯の方その十五
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「楽しみだね」
「そうだよな」
「それは凪沙ちゃんもだしね」
「あの娘もかなり奇麗になるな」
「そうだよね」
「実は最近色々聞くんだよ」
古城は妹の話にも入った、雪菜だけでなく彼女のことも気になるのは彼の宿命的なものであろうか。
「あいつのこともな」
「人気あるんだね」
「そっちの世界でも」
「そうなんだよ、かなり人気があるらしくてな」
それでというのだ。
「告白とかもな」
「受けてるんだね」
「そうなんだな」
「みたいだな」
「それはわかるな、いい娘だしな」
アスタもそれはと頷いている。
「俺もああした娘は応援したくなるぞ」
「お前は告白しないんだな」
「あの娘は友達だ」
古城に目を輝かせて答えた。
「だからな」
「告白しないんだな」
「今の俺はやらないといけないことがあるからな」
「戦いだな」
「それがあるからな」
だからだというのだ。
「告白はしないぞ」
「そうなんだな」
「何かそうしたらいけない気もするしな」
「そうだな」
ユノはアスタのその言葉に微笑んで答えた。
「俺もそうしたらいいと思う」
「ユノもそう思うんだな」
「ああ、お前はそうしたらだ」
優しい微笑みだ、その笑みで言うのだった。
「きっといい方になる」
「いい方になるんだな」
「俺はそう思う」
「わかった、ならそうするな」
アスタは目を輝かせて両手を拳にして言った。
「今は剣や悪魔のことにな」
「熱中するな」
「そして目の前の敵を倒していくぞ」
「そうするといい、訓練もしてな」
「絶対にな」
「アスタの一本気さを見ていると」
将馬は優しい笑顔になって言った。
「自分もって思うね」
「そうだな」
篠塚英二もその通りだと頷く。
「純粋だからな」
「俺もその純粋さ見習おう」
神代も言うことだった。
「それが強く正しく生きることになるからな」
「はい、爺もそう思います」
神代の横にいつもいる爺やも優しい笑顔で話した。
「坊ちゃまはこれまでの戦いで多くの方と出会われてです」
「友にしてだな」
「多くを学ばれてです」
そうしてというのだ。
「多くのものを得られていますが」
「アスタについてもだな」
「同じです」
まさにというのだ。
「アスタ様の純粋さと一本気さはです」
「学ぶべきだな」
「これからも」
「ならそうする」
「考えることはいい」
天道はアスタにそれは不要とした。
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