第五百六話 男湯の方その十四
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「そうなっているんじゃないのか」
「そうなんだな」
「不思議過ぎるがな」
次狼も言ってきた。
「だが人と人は会うべき時に会う」
「俺と姫柊もですね」
「だからそうしたこともあるだろう」
「確かに不思議だね」
ラモンが聞いてもだ。
「君達の縁は」
「おそらくそれは一生のものだ」
力はこう考えた。
「離れられないな」
「まあ雪菜ちゃんいい娘だしな」
基樹はそれだからと言った。
「いいだろ」
「ですが隠れて何かをするにはな」
「あの娘全く向いてないね」
「適性がないな」
次狼、ラモン、力は彼女のそうしたことについても話した。
「驚くまでに」
「見ているとね」
「そう思うな」
「素直な娘ですからね」
基樹はそれがどうしてかわかって話した、彼にしても雪菜と付き合いが長くこうしたこともわかっているのだ。
「ですから」
「というか素直過ぎるな」
キバットは湯舟に浮かべている桶の中の湯に漂いながら述べた。
「あの娘は」
「むしろな」
「ああ、だからな」
それ故にというのだ。
「そうしたな」
「隠れたりな」
「嘘を吐くとかな」
「そうしたことは苦手だな」
「それもかなりな」
「あとあの娘は頭に血が上るとすぐに周りが見えなくなるね」
紅は彼女のこのことを指摘した。
「人の話を聞かなくなって」
「そうですよね」
「そのこともね」
「隠れて何かしたりすることにですね」
「向かないね」
「戦闘力高いんですがね」
それでもとだ、基樹は少し苦笑いになって話した。
「心根がまっすぐ過ぎるんです」
「あまりにもね」
「だがそれがいいい」
アレクサンダーは笑って言った。
「思わず応援したくなる」
「全くです、お陰で私もムジークを出したくなります」
シューベルトも優しい顔で述べた。
「彼女には」
「そして後押しをしたくなる」
「そうですね」
「まああの娘の将来は決まってます」
基樹は笑って話した。
「ですから」
「後は見守ろう」
「彼女のこれからを」
「ああした娘は」
「そうだな、俺も見守るからな」
キバットも言ってきた。
「あの娘についてはな」
「素敵な娘よ、将来もっと奇麗になるわよ」
神威は笑って話した。
「成長してね」
「今は中学生だったな」
秋名はこのことを指摘した。
「本当にこれからだな」
「これからどれだけ奇麗になるか」
天馬は笑って述べた。
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