第二章
[8]前話
その話を聞いてだ、同じアメリカのミシガン州で猛禽類の保護のボランティアを行っている施設のスタッフの一人であるジョディ=ストー薄茶色の波がかった長い髪で面長の顔にグレーのはっきりした目に引き締まった唇とモデルの様なスタイルの彼女は言った。
「アラスカでもそんなことがあるのね」
「奇遇ですね」
後輩のシェンリー=ホーが応えた。背の高いアジア系の若い女だ。切れ長の目にショートの黒髪に薄い唇と大きな耳でやや小柄だ。
「それは」
「こっちでもあったからね」
「はい、それもこの前」
ホーはストーにコーヒーを飲みながら話した、今二人は施設の暖かい部屋の中にいてくつろいでいる。私達がしましたからね」
「凍った湖の上に鷲がいるって聞いて」
「それもハクトウワシが」
「通報受けていったら」
そうすればというのだ。
「そこに本当にいてね」
「嘴も尾も凍っていて」
「それで私達が保護をして」
「大人しかったのでよかったです」
保護をする時にというのだ。
「本当に」
「そうでしたね」
「そしてね」
ストーはさらに話した。
「ここまで連れて来て」
「手当てをして食べて飲んでもらって」
そうしてというのだ。
「元気になってもらいましたね」
「そうなったわ、ではね」
「はい、今からですね」
「明日野生に戻ってもらうから」
ストーはコーヒーと一緒にあるチョコレート菓子を食べつつ話した。
「今どんな状況かね」
「チェックしに行きますか」
「そうしましょう」
こうホーに言ってだった。
生きもの達が保護され収容されている場所に行くと多くの生きもの達がいて。
一羽のハクトウワシもいた、見れば元気で今にも空に出たい感じだ。ストーはホーと共にその雌のハクトウワシを見て彼女に言った。
「元気ね、これならね」
「はい、明日ですね」
「自然に戻れるわ」
「そうですね」
「クワ」
見れば鷲もそうしたい感じだった。
二人でそんな鷲を見て笑顔になった、そしてアラスカでも鷲が助かってよかったと思った。凍ったがそれでも。
強い鷲も 完
2022・8・27
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