第9章 解散編
第44話 爾後
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から、ゼレフやスプリガン12はウルキオラ本人から、ウルキオラの種族や階級、十刃の話を聞いていた。故に、ウルキオラが第4十刃であることは聞き及んでいた。だからこそ、先の第1十刃…ゼレフやスプリガン12の魔導士をもってしても圧倒的と言わしめるアレンとウルキオラを超える存在の登場に、驚きを隠せなかった。
「…ありがたい情報だが…嬉しい話ではなさそうだな…」
「さあ、どうだろうな…」
アレンの言葉に、ウルキオラは低い声で答えて見せる。暫く両社は睨むような形を見せていたが、アレンが一つため息をついたことで、それは終わりを迎える。
「…んじゃ、そろそろお暇するとしますかな…次に会う時は…いや、もうずいぶんと前から敵同士だな…ゼレフ」
「うん、そういうことだね、アレン…残念だよ…」
アレンはゆっくりを座っていた身を立ち上げ、そう呟いた。ゼレフはそんなアレンの様子を見守りながら落ち着いた雰囲気を見せていたが、ある2人の男がそれを制止しようとする。
「逃がすと思いますか?」
「あんたをここで捉えれば、勝ったも同然だな!」
インベルとアジィールがアレンへと攻撃を仕掛けようと魔力を込めるが、ゼレフにそれを制止させられる。
「よせ、インベル、アジィール、目の前のアレンは分身だ…」
その言葉を聞き、インベルはまたも驚きの表情を見せる。
「分身…馬鹿な、実体を持つ分身など…」
「この影分身を見破るか…いや、これを会得したのはお前と共に過ごしている時だったな…ゼレフ」
「…そうだね」
インベルの言葉に反応することなく、アレンはどこか感慨深そうにゼレフへと問いかけた。それに答えたゼレフも、懐かしそうに、それでいて些少の悲しみをもって言葉を発した。…そして、アレンが両の手を合わせると同時に、アレンの身体は白い煙と化し、その姿を消した。
アレンがフェアリーテイルを脱退、そしてフェアリーテイルが解散を果たしてから早1か月が経とうとしていた。フェアリーテイル解散を受け、それをすぐには受け入れられなかったギルドメンバーであったが、解散から1か月も経つと、次第に自身の道を探る様子を見せ、少しずつ己の道を歩みだしていた。
そして、解散から2か月が経った頃。ある衝撃的な事件が起こる。評議院の各支部並びに本部が、何者かの襲撃を受け、木っ端みじんに吹き飛んだのだ。もちろん、フィオーレ王国にある評議院であるフィオーレ支部も完膚なきまでに叩きのめされ、クロフォードを始めとする上級魔導士たちの全てが死亡。フィオーレ王国並びにイシュガルの大陸は魔導防衛機能を完全に失うこととなった。この評議院襲撃事件の首謀者は天彗龍バルファルクであり、フィオーレ王国、並びにイシュガルの大陸に存在する国と住民を戦慄させることとなった。メスト初め、何とか生き残った評議院は、同じく難を逃れたイシュガルの
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