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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の開催〜
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う。まさかとは思うがセイランド秘書官は、我らメンフィルもそうだが、盟友クロスベルにも自ら戦争を仕掛けて来たエレボニアが返り討ちにあえば、エレボニアがメンフィル・クロスベル連合に対して戦争を仕掛けた事に対する”賠償”をする必要もないと考えているのか?」

「……ッ!お言葉ではありますが、幾ら何でもそれはシルヴァン陛下の勘繰り過ぎです。今回の戦争が勃発した理由を考えるとエレボニアの代表者の皆さんには申し訳ございませんが、エレボニアはメンフィル・クロスベル連合に対して何らかの”賠償”はしなければならないと考えております。ですが、エレボニアに戦争を強行させたのはオズボーン宰相を含めた戦争を望む一部の愚か者達による暴走であり、エレボニアの皇家であるアルノール家の方々は戦争に反対で連合との和解を望んでおり、戦争勃発後は双方の被害を可能な限り抑える為に独自の活動をしていたという報告を受けています。その点も考慮した上での”賠償”もそうですが、今回の戦争をどのように解決すべきかについての話し合いをすべきなのではないですか?」

するとその時シルヴァン皇帝が目を細めてルーシー秘書官を睨んで問いかけ、シルヴァン皇帝の問いかけに対して辛そうな表情で唇を噛み締めたルーシー秘書官はすぐに気を取り直して自身の考えを口にした。

「なるほど。だが、”被害者”であり、それぞれの国を守る為に実際に兵達が血を流し、言葉通り命も駆け、国民達にもそれぞれ”エレボニアとの戦争に敗北しない為”に負担を強いられた我らメンフィル・クロスベル連合の”加害者”であるエレボニアに求める”賠償内容”は少なくても、”考慮する必要”があるのではないか?」

「それは…………」

「………シルヴァン陛下。確かに今回の戦争が勃発した経緯を考えるとメンフィル帝国の件にせよ、クロスベル帝国の件にせよ、”先に仕掛けたのはエレボニア帝国”である事は事実ですが、”国防”の為とはいえ戦争相手国を侵略した時点で”被害者”は”加害者”になると思われますが。」

しかし不敵な笑みを浮かべて答えたシルヴァン皇帝の意見に対する反論を持ち合わせていないルーシー秘書官は答えを濁し、アルバート大公は厳しい表情でシルヴァン皇帝に意見をした。

「フッ、どうやら我ら連合と大公殿――――――いや、レミフェリアは今回の戦争の件についての認識が違っているようだな。」

「……それはどういう事ですか?」

嘲笑した後答えたシルヴァン皇帝の言葉が気になったアルバート大公は眉を顰めて訊ねた。



「今回の戦争、レミフェリア(そちら)はエレボニア帝国が我ら連合に対して実行した国際問題に対する”報復”も兼ねた侵略戦争だと認識している様子だが、我ら連合にとっては”国防”もそうだが、”ギリアス・オズボーンを首謀者としているテロ
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