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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の開催〜
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の戦況を考えれば”エレボニアは既に敗戦したも同然の状態”だから、最初に”エレボニアが連合の領土として全て併合されて国として滅ぶ”か、もしくはエレボニアの一部の領土を連合に割譲する事で”エレボニアの国としての力が衰退する”エレボニアの事について話し合う事で、各国家間の経済や政策等の話し合いで決まった事を覆す必要もありませんから、効率的ね♪」

「「「……………………」」」

「フフ………」

クローディア王太女が挙げた最初の議題を聞いたヴァイスは興味ありげな表情を浮かべ、ルイーネは静かな笑みを浮かべて答え、ルイーネの答えを聞いたオリヴァルト皇子、セドリック皇太子、レーグニッツ知事がそれぞれ複雑や辛そうな表情で黙り込んでいる中、エレボニアのVIPの中で唯一敗戦国であるエレボニアが連合に対して実行しなければ連合の要求内容を知っているミルディーヌ公女だけは静かな笑みを浮かべていた。

「ルイーネ皇妃………エレボニア帝国にはクロスベルが”自治州”だった頃より去年の”西ゼムリア通商会議”の件も含めて様々な苦汁を飲まされて色々と思う所があり、そしてクロスベルにとっても今回の戦争相手国でもあるエレボニア帝国に対して厳しい言葉を口にするのは仕方ないかもしれませんが、幾ら何でもエレボニアの代表者達の方々の目の前でエレボニアが”滅ぶ”、もしくは”衰退する”と口にするのは言葉が過ぎるのでは?」

「あら、大公閣下もご存じのようにエレボニアが所有していた大半の領土は私達連合によって”管理”されている上、今から5日前に起こったエレボニアのほぼ全戦力を投入した”ハーケン平原”での大戦ではエレボニア帝国軍は”大敗”し、生き残った兵達は全員”捕虜”として王国軍や連合軍、そして新生軍によって管理されており、後は今回の戦争の”首謀者”であるオズボーン宰相と領土の防衛や治安の為に”大戦”に参加しなかった僅かな戦力の対処しか残っていないのですから、”エレボニアは既に敗戦したも同然の状態であり、戦後は滅亡か衰退が決まっている”という私の言葉も決して間違っていないのでは?」

「……ッ!」

「………確かにルイーネ皇妃の仰る通り、現在のエレボニア帝国の戦力や国力を考えるとエレボニア帝国はもはや連合に勝利する事は”不可能”と言っても過言ではない状況ですが、今回の国際会議は貴国とメンフィル帝国、そしてエレボニア帝国の間で起こった国際問題である”戦争”をどのように解決するのかを話し合う為に行われるのですから、エレボニアが”滅亡”、もしくは”衰退”する事を口にするのは早計なのでは?」

厳しい表情でルイーネに意見をしたアルバート大公だったが微笑みながら答えたルイーネの正論に反論できず、唇を噛み締めて黙り込み、ルーシー秘書官は真剣な表情で意見をした。



「―――――ほ
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