西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の開催〜
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そうですが友人や先輩・後輩同士として親しい間柄であった事は否定しませんが、私も王太女殿下も政治に私事を反映させるといったこの国際会議に参加する者として相応しくない行為は決して行いません!」
鼻を鳴らして皮肉気な笑みを浮かべて答えたシルヴァン皇帝の指摘を聞いたクローディア王太女が辛そうな表情で唇を噛み締めている中、クローディア王太女のように一瞬唇を噛み締めたルーシー秘書官はすぐに立ち直って真剣な表情で反論した。
「だといいがな。」
「我が国は去年の内戦の件で、”被害者”であるにも関わらずエレボニアを擁護するリベールに免じて一方的に負担と我慢を強いられた経験もあった為、エレボニアの皇家や政府の関係者と親しい間柄の人物ばかりのレミフェリアを疑わざるを得なかった事を寛大な御心を持って理解し、我が国の邪推を許して頂けると幸いですわ。」
「まあ、それぞれの状況を考えれば、メンフィルがレミフェリアに対してそんな邪推を抱いてしまうのも無理のない話だな。」
「ええ。皇家や政府の関係者に親しい間柄の人物がいる程レミフェリアとの縁が深いエレボニアに対して、メンフィルはレミフェリアとの縁は薄い―――いえ、”皆無”なのだから、仮にレミフェリアが擁護するとしたら、どちらを擁護するかは明白だものね。」
ルーシー秘書官の反論に対してシルヴァン皇帝が軽く流している中セシリアが静かな表情で答え、セシリアの話を聞いたヴァイスとルイーネは真剣な表情を浮かべてセシリアの話に同意し
「……内戦の件については幾ら戦争を阻止するためとはいえ、メンフィル帝国に対して公平性に欠けたお願いを2度もしてしまった事に私達リベールは今でも後悔しております。シルヴァン陛下にはこの場にて改めてお詫びを申し上げます。――――――本当に申し訳ございませんでした。」
「頭を上げられよ。その”償い”がアリシア女王とクローディア王太女が先程宣言されたように、メンフィル・クロスベル連合のエレボニアに対する賠償内容についてリベールは”不干渉”を貫く事である事は理解している。そもそも、元を正せば我らメンフィルに謝罪すべきはリベールではなく、エレボニアだ。」
「………シルヴァン陛下の仰る通り、メンフィル帝国を含めたこの場にいる各国の方々に謝罪すべきはエレボニア帝国です。去年の内戦の件もそうですが、今回の戦争の件もエレボニアに全面的な非がある事は理解しておりますので、どうか大公閣下達はあくまで”中立の立場として”メンフィル・クロスベル連合による我々エレボニア帝国の処遇について厳正な判断をして頂くようお願い致します。」
「……元々そのつもりではあるが、オリヴァルト殿下の嘆願は承りました。それで………話を戻しますが、肝心のメンフィル・クロスベル連合がエレボニア帝国に要求するつもりでいる
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