西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の開催〜
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ミフェリアの代表者として大公自身が参加する事にある”懸念”を抱いていたが……どうやら、その”懸念”は当たっていたようだな。」
するとその時シルヴァン皇帝が真剣な表情でアルバート大公を見つめてある言葉を口にし
「私自身がこの会議に参加した際の”懸念”、ですか?それは一体どういう意味なのでしょうか?」
シルヴァン皇帝の言葉が気になったアルバート大公は眉を顰めてシルヴァン皇帝に訊ねた。
「我が国が集めた情報によると貴公の交友関係は広く、その中には現エレボニア皇帝であるユーゲント三世も含まれていて、お互い親しい間柄だとの事だったな。」
「確かにその通りですが………その話とシルヴァン陛下が抱いている”懸念”にどう関係してくるのでしょうか?」
「遠回しな言い方はせず、直截に言わせてもらう。今回の会議、レミフェリアは”中立の立場としての意見”を建前に我らメンフィル・クロスベル連合との戦争に敗北したエレボニアを擁護し、連合がエレボニアに求める賠償内容を緩和させる為に参加したのではないかと疑っている。――――――何せ大公とユーゲント三世は親しい間柄との事だからな。苦境に陥った”友人”を助ける為にエレボニアを擁護する考えに繋がる事はおかしくはあるまい。」
「!!」
「お待ちください!レミフェリアは今回の戦争に関してあくまで”中立の立場”です!その証拠に銃撃されたユーゲント陛下をクロスベルにある聖ウルスラ医科大学病院に入院させ、治療の為の手術を手配して欲しいというエレボニア帝国政府の要請もそうですが、我が国とエレボニア帝国による食料・医療物資を除いた全ての物資の取引の停止、並びに戦争が終結するまでの間エレボニア帝国関係者による停止した取引の再開の交渉に応じないという貴国の要請にも応じました!幾ら大公閣下とユーゲント皇帝陛下が親しい間柄とはいえ、大公閣下は政治に”私事”を反映させるような方ではありませんので、無礼を承知で申し上げますがシルヴァン陛下の懸念は邪推かと思われます!」
シルヴァン皇帝の懸念を知ったアルバート大公が目を見開いている中ルーシー秘書官が真剣な表情で反論した。
「フン、そういうセイランド秘書官も内心ではエレボニアを擁護する為にも大公と共にこの会議に参加したのではないか?セイランド秘書官は学生時代、リベールの”ジェニス王立学院”に留学して生徒会に所属し、留学の間はセイランド秘書官のようにジェニス王立学院に留学して生徒会に所属していたオズボーン宰相直属の子飼いである”鉄血の子供達”の一人とクローディア王太女共々親しい間柄であったとの事ではないか。」
「ッ!!」
「ッ!確かに私と王太女殿下はレク――――――いえ、アランドール少佐とは学生時代、同じ生徒会の役員同士としても
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